キューバから帰ってきて、お金の事をよく考える。

200ドルの価値 / キューバでの話
この話には、まだまだ続きがあって。

白石昌子の「目」という「フィルター」から私の体の中に入って来たいろんな違和感。

肌感覚で入って来たというより、視聴的な入り方から、肌に入って行く。
この感覚って、私には珍しい。

ニューヨーク① → キューバ → マイアミ → ニューヨーク②

ひとつの家族をたどって旅をしたのだと思う。
でも、その家族だけではなく、アメリカ合衆国では変わらずを得ないキューバ人達の葛藤なのか、混乱なのか。

ニューヨーク34丁目☆Macy'sの所
ニューヨーク34丁目☆Macy’sの所
多分、キューバ人達にとって、キューバからアメリカに移り住むと
必要な物の対象が変わる。

例えば、医療費や教育。
住居。
マイアミでは自動車も「必要な物」となる。

キューバでは体験できない事や、得られない物がアメリカでは「魅力的」に溢れてる。

(近年キューバから米国に移り住んだレオおばさん。アメリカは医療費がすごくかかる)

レオおばさん&デラルスっCuando, dije “Soy japonesa”ella dijo “me gusta Orquesta de la Luz”dije, “Tengo!”Y Ella bailo!!!マイアミに住むキューバ人のレオおばさんっ。「日本人だよ」っていうと、オルケスタ・デ・ラ・ルスが好きというから、「持ってるよ」って聞かせたら、嬉しそうに踊りだした(^o^)丿キューバでは多くの人が、「デラルスが好きよっ」って。キューバですごく有名なんだね。
Posted by Shoko Seina Shiraishi on 2015年5月31日

体験できなかったり、得られない物は、体験したり、満たされたりして、その事や物の持つ真の「必要性」に気付き納得するまで、新しい物や体験に支配されるというか・・・。

その支配の「新しい環境」で新たな価値観を身につける為に翻弄する。

革命後のキューバという国と、アメリカ合衆国は全く違う。

どんんどん消費をさせようとする国と、物が不足しある物を大事に使おうとする国。

エネルギーにしても、大量消費をさせる国と、節約に努める国。

私はキューバ人でも無ければ、アメリカ人でも無い。

でも、どちらかというとアメリカ的な価値観で40数年を生きて来た。

私にとって

生きる為に必要な物は何だろう

食べるものと、生活や仕事に必要な物、あと、「ちょっとした欲しい物」。

私にとっての「ちょっとした欲しい物」は生活や仕事に必要な物でその中には仕事をよりやりやすくする物も結構ある。

例えば、この前買った、SIMフリーの中古のiphone6 128GB

これ、ほんとは65,000円也
これ、ほんとは65,000円也
日本を長く離れたり、携帯電話を殆ど使わない私にとっては、これは、私の仕事やライフスタイルには必要な物という「割合」が高い。ちなみにiPhoneを選んだ一番大きな理由は、長く使う事を考えると消耗品などを見つけやすくメンテナンスがしやすいから。

キューバに住むキューバ人にとってはかなりの贅沢品だろうが、私には仕事をこなせる環境があって初めて衣食住をまかなえる。

ダイソーに行っても、100円の商品を手にして「これは必要か」「これは今必要か」「これはどうして必要か」。

そう考えるようになると、買う物が少なくなった。

買う物が減ると、ゴミも減った。

余程必要な物ではない限り、あとは家の中の半ゴミと化す。袋から出してない物や使わない物が色々ある。

すでに有り余るほどの「捨てるにはもったいない」ガラクタが家にはある。

キューバから帰ってからは、殆どが自炊。

5玉入って180円程の冷凍うどんが美味い。

最近は、鍋焼きうどんがマイブームで150円程のコストで満足がいくいい塩梅の味が楽しめる。

春菊たっぷり、豚入り。
春菊たっぷり、豚入り。
土鍋はルームメイトが全く使わない物があったので自分の物のように使っています。
いや、もう私の物だね(笑)

そう、物が有り余っている。
今の日本。

住居も有り余ってきたみたいだから人の家に格安で間借り。

洋服も、安くてクオリティがいい物が流通しているので何年も着れる。

私の「衣食住」はひと月50,000円もあれば十分すぎるほどまかなえる。

最近、ふと、お金から支配をされている感じがかなり減ったと感じる。

仕事の備品や旅の資金は「必要」だけど、気持ちも生活もシンプルになったと思う。

先日書いた、「サイト内の著作権等に関して考えていました

私がメールで連絡をして頂いた返事には、一連の出来事でそういう事をやった理由は。「金銭的に余裕が無かった」と書いてあった。

腹立たしさと、悲しさが交差した。

それだけの理由なのだろうか。

もしそうだとしたら

もし、彼女にお金がいっぱいあったら、お互いにこの様な事は無かったのだろうと。

お金って何だろう・・・。
そんな事を何日も考えた。

彼女に「私はお金は労力、誠意、責任の対価だと思っています」と書いた。

金銭的に余裕が無い。
他人と比べて富の豊かさで優越を量る。
お金が欲しい。

もし、こういう事が無かったら、罪を犯す人も減るかしれないし、強盗殺人も無くなるだろうし、もっと世界は平和なのかもしれない。

生きてる間に、元気な間に、お金を稼げる間に、お金で買えない、経験を沢山「買いたい」。

いっぱい、いっぱい、そんな事を考えた2015年でした。

私のブログ、暫くお金に関するシリーズになるかもだね。

キューバでは楽しむ事にお金はそれ程要らなかった。
お酒やジュースを買って、マレコン(海岸線)に行く。ジュースは彼らが買ってくれた。

Mis amigos, Carlos y AlexMis amigos en habana,Carlos y Alex. dijeron “SHOKO! vamos a malecon!!” entonces, cantaron y tocaron. I felt many things are simple in Cuba.お友達のカルロスとアレックス。「ショーコ!マレコンに行くぞ!」「ショーコ!動画撮ってくれよ!!」って。で、友達に会うたびに「僕たちの動画みせてやれよ!」っていうの。動画撮れるスマホなんて彼らは持ってないんだよね。キューバはシンプルだった気がするな。仲良しの二人の歌、見てやってくださいな(^_-)☆
Posted by Shoko Seina Shiraishi on 2015年7月25日

ショーコ!歌ってよ!
マレコンで0円で歌って、踊る。

時々ご飯を作ってもらう。お金を払おうとしたら私の目を見つめて「要らない」という。
時々ご飯を作ってもらうの。お金を払おうとしたら私の目を見つめて「要らない」という。アニータとホルヘ

私は変わったと思う。

キューバ人もアメリカ人も、それぞれの国の歴史と事情から出来た価値観の流れの中で生き、彼らの価値観も少しずつ確実に変わる。

日本は、有り余る物やお金で買える物に囲まれても幸せを得られなかったと気付く時代になったと思う。人間関係すら、お金で成り立っている事も多い。

お金の為に逆らえない事も。結構あったりする。

私達はお金に支配されて生きて来た。そんな部分も、それぞれだろうけど、多い気がする。

距離的にキューバに一番近いアメリカ☆キーウエスト
距離的にキューバに一番近い米国、キーウエスト。でもとても遠い