最近、本を読んだり、動画を見たり。

先日見た動画で、未来には家族という形態も変わっていく、崩壊するだろう、と。ある人が言った。
彼曰く、家族や親子の関係というのが希薄になり、血の繋がりはそれほど重要ではなり、家族という概念が変わるだろう。

彼は頭がキレるし、とても合理的な思考と先見の目がある。

確かに、家族のスタイルは年代とともに変化している。だから、変わっていくとは思う。
でも、彼の言葉は私にはどうしても受け入れられなくて、ずっと考えたり。

感情に関する事にフォーカスをして仕事をしている。
感情解放に関する事でお客様から聞く、生き辛い理由の殆どは幼少時からの親子関係に起因があると思う。40歳になっても、50歳になっても、そこであった出来事が根底で引きずる気がする。

親の役割はとても大事だと思う。
親が子供が求める愛情をきちんと与えられるかというと、多くの場合かなりむつかしいとも思う。でも、多分ある程度の問題は大人になってから乗り越えられると思うし、その経験を生かすことも可能だとも思う。

後日、その動画に出ていた人のことを調べてみた。
子供時代に親は共稼ぎで、孤独だったらしい。頑張っても頑張っても褒めてもらえなかった、褒めてほしかった。そう言っていた。

私は家族というシステムは大事だと思う。
崩壊してはいけないと思う。
崩壊してほしくないというか。

生き方やモラル、信頼とか、そういったものを私たちは親から学ぶんだと思う。

口だけで言われたら、子供は気づくんだとも思う。
そしていろんな疑問を持ち、悩み、反発もする。
親の行動や背中を見て、子供たちは学ぶんだと思う。

家族というシステムの中で、社会を学ぶ。
その社会が、家族以外の社会でも投影されてしまう様にも感じる。

親は人間形成の上でとてもとても重要だと思う。

私は子供いないから偉そうなこと言えないけどね。

私は家族という社会で何十年も闘ってきた。闘いたかったわけじゃないけど、いろんな事がおかしかった。自分を殺すか、闘うしか方法がわからなかった。

ある時、撤退した。
闘うことをやめたら、本当に孤独になった。

闘いながらも繋がっている家族と、縁が断ち切れた家族関係は孤独の種類が違う事を知った。根っこから何かが抜けた。

15年ほど前、マレーシアを旅していた時、ヤギが車にはねられて倒れてた。多分死んでいた。一匹の子ヤギが悲しそうに呆然として倒れているヤギの周りをウロウロしていた。多分お母さんだったのだろう。ヤギにも親とか子供とかの認識や感情とか、あるのかな・・・って思った。

そんなこんなで、家族ってシステムは無くなってほしくないし、親たちはよく考え、子供たちと向き合って一緒に歩んでほしいと心から思う。