子供に聞かれたら、どう答えるか

子供に聞かれたら、どう答えるか

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エッセイ


この数カ月、ほぼ毎日、NYに住む親友と話をする。

最近の話題の多くは、パリ同時多発テロとイスラム国の事。
二人とも、違う環境や、感性や、観点を持っているので、時々意見がぶつかりながらも、もうかれこれ20年以上友達をしている。

彼女には13歳の娘がいて、ニューヨークの名門校に通っている。
学校や保護者との関わり合いの中から私とは違う立ち位置からの意見や考えを出し合いながら、また共感できる事もありながら、どちらかが知らない事もありながら、色んな事を考える。

「アメリカおかしいよな」
と、私が思っていても、彼女の娘(アメリカ人)の事を考えると、自分の考えだけを偏って伝える事は良くないし、自分の国を誇りに持てなくなるような歴史観を持ち、私に親切にしてくれるアメリカ人にも「日本が悪かった」と言われてきた事で苦しんだ自分の様な思いはさせたくない。

彼女が、どんな教育を受け、どんな本を読み、どんな情報を得て、どんなふうに考えるか、私には何の影響も与える事は出来ないし、言葉には気をつけたいと思いながらも、心の中で広い視野と広い教養を身につけて欲しいと願っている。

私が心配しなくても、彼女は沢山の本を読み、インターネットのある時代、疑問を持ったら自分で調べる。今の子供たちはきっと私達世代より多くの事を知るのだろうと思う。


”私たちには花がある” テロを怖がる我が子に語るパパの言葉が世界中で話題に
この記事と動画が、すごく取り上げられている。



私はこの動画を見て、色々と疑問を持った。

私はフランス語が解らないので、日本語と英語の字幕を見る。

動画の中で、「悪い人」「意地悪な人」という言葉が何度も出る。
悪い人、悪い人、悪い人・・・・。

太平洋戦争の連合軍捕虜の事をしていた時に、理解に苦しんだのが、相手側の正義や、善と悪の定義が根底にあり、彼らは全く私を傷つけようとは思っていないのだが、私は「日本が悪かった」という彼らの正義の中で悩んだし少しずつ傷ついて行った。

どうして、私達の国の事情を知ろうとはしてくれないんだろう。
どうして、自分たちがやられた事ばかりで、日本の人たちがどういう目にあったのか、どういう事があったのか、知ろうとはしてくれないんだろう。

もう80代、90代の、自分の国の正義を信じて戦った人達の信じた物を壊す権利は私に何も無いと考え、悔しい思いを抑えた。

”ここでテロが起きたことを知っているかい?なぜ犯人はこんなことをしたと思う?”
”うん。彼らがとても悪い人だから。 悪い人はよくない”

お父さんは、子供にどのようにこの事件を説明していたのだろうか。
善悪のコントラストを際立たせてしまったようにも思うが、善悪を定義するのが彼らにとって当たり前な事なのかもしれない。

私が親だったら、これだけ大きく取り上げられたパリ同時多発テロ、子供に聞かれたらなんて説明するだろう。

私は親友に聞いた。
「あんただったら、子供になんて説明する?」

「”いったいなんでその人達がそういう事をしたのか、知りたいよね” と答えるわ。子供の年齢にもよるけどね」

なるほど、と思った。

多様化する価値観や多くの情報の中で、子供たちが知る事の扉をどう開くか、親たちが、親だから自分が知っていなくてはいけないと思い、偏った考えをうっかり植え付けてしまわないように、大人の私達が気をつけないといけないと思った。

中年になって、親たちに洗脳されていた、思い込まされていた、と、気付く人達もいる。思い込みや刷り込みは消す事が難しい。

この事件に限らず、私達大人は子供に聞かれた時にどう答えるか。

そんな事を考える今日この頃です。

この動画は、フランスのケーブルテレビの取材だったらしいのですが、Youtubeで私が見つける事の出来る動画の殆どがアメリカから発信されていました。こうやってプロパガンダに使われているのではないかと、そういう疑問も持たずにいられませんでした。

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