ローズマリーの精油は脳の働きを向上させます

(アロマシールドからの翻訳)

時としてエッセンシャルオイルの潜在的価値をあまりにも過小評価している事を再認識させられる研究が行われます。先月、2012年に行われたローズマリーと脳機能に関する研究結果を見つけました。

この研究は、ローズマリーの主要成分の1つ1,8-シネオールに焦点を当てました。1,8-シネオールはユーカリ、ラヴィンサラ、セージなどの主要化合物でもあり、粘膜を拡張し呼吸を容易にする能力があることで知られています。循環を改善するためにも使用されています。

しかし、今回の研究は別の方向に進みました。ローズマリーの香り・・・1,8-シネオールに含まれる芳香分子は、脳の働きを向上させるか?

答えはYESでした!

ローズマリー(Rosmarinus officinalis)は、エッセンシャルオイルを生み出す多くの伝統的な薬草でのひとつです。しかしこのようなエッセンシャルオイルがどのように人間の行動に影響を与えるかは今も研究が続けられています。イギリスのノーサンブリア大学の研パフォーマンス&ニュートリション研究センターで働くマーク・モスとロレイン・オリバーは脳の1,8シネオールの薬理学を調べる実験を企画しました。

この研究はさまざまなレベルのローズマリーの香りを20人の学生に嗅がせ、認知行動及び気分への作用をテストしました。研究者たちは被験者の血液サンプル中の1.8シオネールを検出し、ローズマリーオイルによる速度と正確性のテスト及び、気分への影響を検証しました。

結果は、血液中の1,8シネオールの濃度が個人の認知的(精神的)なパフォーマンス:より集中力を高く向上させる事をヒト被験者において初めて示しました。ローズマリーのアロマを吸うことでスピードと精度が共に向上しました。

さらに、気分に関する計測では、1.8シネロールレベルは特に「満足感」との直接的な関連を示し、単純な精神的な興奮がそうしないかもしれないのに対して、前向きで平和な精神状態が脳のパフォーマンスを向上させることができるという興味深い提案に至りました。

1,8シネオールのようなテルペンは、鼻または肺粘膜を介して血流に入ることができます。 脂溶性の小さい有機分子として、テルペンは血液脳関門を容易に通過することができます。 揮発性の1,8シネオールは、既にアセチルコリンエステラーゼ(AChE)およびブチリルコリンエステラーゼ酵素が神経伝達物質アセチルコリンを分解することを阻害することを示唆する研究を含むなどの多くの研究の対象となっています。