1年ぶりのロホ家

1年ぶりのロホ家

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エッセイ キューバ



先日ダニーのお父さんを訪ねた。

1年前に娘のダニエラが出て行き、その後寂しさから姿も暮らしもボロボロになって行ったパパ。時々様子を見たり、ご飯を食べさせに行ったけど、本当にすごくひどい状態で、どうしていいのか解らず、私は彼らから逃げたの。

あれから一年

何で突然行こうと思ったか。
私の彼がアルコール依存の問題があるから、アルコール依存症のダニーのパパがどうなっているのか、知りたかった。

パパはパパの家に住んで居た。
暮らしは以前より、人が生活しているという感じの家になっていた。

パパの家★元気そう



じーっと私を見て、
「本当にショーコか?」
「そうだよ。ショーコだよ」

パパは目が悪くなっていて、右目は完全に失明し、左目に少し視力が残っていると。半年の間に3回の手術をしたらしい。

左だけほんのちょっと視力があるって





彼と一緒に住んで居るのか、家に居たパパの友人は笑顔で、
「君の事はどれだけ聞かされたか。」

「ショーコ、ダニエラに会いに行こう」

娘のダニエラは娘が出来て近くに住んで居るという。

歩いて3分ほど。
粗末な家。

「ダニエラ、特別な人を連れて来たよ!」

ダニエラは私を強く抱きしめて、「ごめんなさい」と言った。

「私を殺してやりたいと思ってたでしょ」
「そんな事はないわ。まだ若いし、逃げたくなるのも解る。逃げたくて彼を選んだんでしょ。あなたが去った後のパパを見てて、私もどうしていいか解らなかったの。」

その彼とはひと月だけ一緒に暮らし、その後4か月隠れて暮らしていたと。
どうして隠れていたかと言うと、妊娠していたから。

妊娠をしていると誰かに言うと、中絶しろと言われる事が解っていたから、中絶が出来ない時期まで息子とおなかの赤ちゃんと隠れて暮らしていたと。

2か月前に生まれた娘の名前はタニア。
マイアミに住む彼女の腹違いのお姉さんの名前。

キューバでのダニエラとパパの暮らしはタニアの仕送りで支えられている。
タニアはマイアミでお母さんと3人の息子と暮らしている。

「私はこの子を産みたかったの」

タニアは私を見て嬉しそうに笑っていた。

「ショーコ、時間はあるか?ご飯を食べれるか?今から買ってくるから」

パパは杖を突きながら私のご飯を買いに行った。

「ショーコ、マンゴだよ。持って帰りなさい」
「ショーコ、このピーナッツは食後に食べるんだよ」
「ショーコ、ご飯は美味しかったか?」

お金もなにも大してない彼らの暮らし。
貰っていいのだろうか。

でも、受け取る事が私にできる彼らの気持ちへ答え。

何もない、汚い、貧しい家。

パパは、幸せそうだった。
ダニエラも幸せそうだった。

彼らにとっての当たり前な穏やかな日々が戻ってきていた。

エリックは3歳になった



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