ニュースでは、インバウンドでの経済への期待や、日本の食は安全で、それが売りだとか言ってる。本気で言ってるのでしょうか。

私は、生まれた年に、両親が自然食のお店を始めました。二人目の子供の私が生まれ、ピアノの講師だけでは難しいからだと思います。「門司健康食品センター」という店名だったから、商店街やお客さんには「健康食品屋の娘さん」と、子供の頃は言われていました。お米も売っていて、あれは、無農薬玄米だったんだと、今は思う。それは精米して、夕方お客さまがピックアップに来ていました。

私が中学生になったころには、化粧品と自然食が半々になり、そのうち化粧品だけになりました。というのも、55年前は自然食品を取り扱うお店は周りになかったのですが、私が小学生になる頃には、いくつかそういったお店が出来てきて商売が厳しくなったのだと思う。

そんな環境で育った私は、市販のお菓子や、インスタント食品はあまり食べさせてもらえず、そういったものに強いあこがれを抱く子供になってしまいました。

高校生くらいには、自然食品の取り扱いはしなくなったので、インスタント食品などなどが解禁になりました。人は、我慢させられると、反動が出るのだと思います。私はジャンクフード大好きになりました。

別に死なないし。自然食、自然食といいながら、畑で野菜を作っていた祖母ちゃん脳溢血とかしたし、別に自然食とかどうでもいいんじゃん、と思っていました。

更年期の頃から、体調も変化し、どうも体調がよくなくて、いったい何が悪いんだと、食事をすこしずつ気にするようになりました。で、数年前に食品添加物に関する本を読んだ時に、気持ち悪くなったんです。

添加物を意識して出来るだけ摂らないようにしたら、スーパーのお惣菜売り場に行くと、においで、口の中に唾液が出たんです。その時に、添加物って、マジでヤバいと感じてしまったの。麻薬やニコチンのように、強い中毒性があるんじゃないかと。うま味とか、そういう化学物質の添加物を食していると、味覚もおかしくなるんじゃないかと。お肉とかの味がしても、それは、化学的に作られてて、栄養価も違うはず。

怖くなったんです。

自然に近いものを食しても、まぁ、寿命はそこそこ決まってるんだろうとは思うんだけど(スピ的に)、地球上に生きていながら、自然のものを食べずに、化学物質でそんなものを食べてる気にさせられているって、気持ち悪いと思ったの。

自分で無農薬、無肥料で自然のものを使って野菜を作り始めて、自分が自然の循環の一部でしかないと気づいたら、そういう化学物質の添加物や味をできるだけ摂りたくないって、強く思うようになったの。

私は、石鹸や基礎化粧品は手作りで、食べるものも野菜とか調味料とか結構手作り。そうやろうとしたのではなく、自然とそういうのを選んで、何年も続いてる。多分、そういうのが心地いいのだと思う。

あんなに、ジャンクフードが好きだったのに。

で、スピリチュアルで言われてる、魂がその親、その家族、その環境を選んで生まれるってことを、また考えてた。

結局、親や祖父母と似たようなことを、やってる。