キューバに居るとインターネットが家に常時ないから入ってくる情報が限られるの。テレビもスペイン語でよく解らない。だから読書をよくするようになるの。
私のタブレットにはKidleの電子書籍が約200冊入っている。
読みたくて買ったものもあれば、適当に買ったもの、安かったから取りあえず買った物。キューバからはKidleの購入が出来ないので限られたものしかないから、新しくどんどん興味を持って買う事も出来ない。限られたものしかないから、今あるものに感謝しながらベッドに横になり、その時の気分で適当にパラパラ読む。
ウィリアム・ウォーカー・アトキンソンという人が書いた「引き寄せの法則」(Thought Vibration or the Law of Attraction in the Thought World)という、1906年に発表されたらしい書籍の日本語訳の本があったの。2006年に発売された「The Secret」の下敷きだと言われてるらしい。そもそも安易なスピ系は嫌いだし、私はシークレットは読んでないし興味も無かった。そもそも流行りものには色んなエネルギーが乗ってるのであまり近づかない。なんでこんな本を買ったのかというと、多分、Kindleで0円とか、100円だったのだと思う。
一度読んだと思うけどなんかぴんと来なくて。
昨日からふと読んでみたの。
やっぱりなんかイマイチぴんと来ないというか、言いたいことは解るけど、本に書いているようには心や感情が上手くコントロールできないんじゃないかというか。これ、感情の問題や色んなネガティブな思い癖を持っている人には難しいし、無理じゃん!というか。なんとか心と感情をコントロールして意思を強く持っても、根っこの部分が整理解放できてないと難しいんじゃないかって。
で、ふとKindleを見ると「富と成功をもたらす7つの法則」(ディーパックチョプラ)があったのね。読んでみると【引き寄せの法則】と同じ様なことを書いているの。
私は、自分が感じたり考えたりしたこと以外は上手く説明が出来ないので、本の内容を上手く説明できないのでとりあえず、書かれてる7つの法則を書くね。
1.純粋な可能性の法則
2.与える法則
3・原因と結果の法則
4・最小限の努力の法則
5・意図と願望の法則
6・手放す法則
7.人生の目的の法則
考えながら読んでみると、確かに、そうかもな、って思う。
私の人生には、過去に大きく2回。これは奇跡なんじゃないの?って思う不思議な一連の出来事があったの。信じられない流れで、ぱっぱっぱっと、必要な人や状況が揃っていくの。当時の私はその仕組まれたような、奇跡の様な流れの中で自分の目標や目的を達成する事が出来たの。
その2つの出来事は本に書かれてる法則に殆ど当てはまるの。
ひとつは、1999年にやったアメリカ全土の老人ホームに第二次大戦の歌を届けるというプロジェクト。1996年ころから何となく着手していくんだけど、1998年には一旦全てが失敗だと思う。もうニューヨークでの暮らしを諦め、1998年の秋に持ち金全部でレコーディングを行うの。1500ドル位しか持ってなかったと思う。音源さえ作っておけば、次のステップにつなげられると。殆ど無一文になった私は日本に帰国後、地元の北九州市ですぐにホステスをして(珍竹林のママの店でバイト)、実家から繁華街へは帰りにタクシー代が2000円ほどかかるから、自転車を買って通勤。「自転車ホステス」といわれ、いろんな人に笑われた。でも、私はマジだったのよ。ある日たまたま席についた以前から知っていたお客様が「久しぶりだね!今は何をしてるの?」っていうから、叶いもしないかもしれない馬鹿げてるかもしれない私の夢をその場をしのぐために言ったら、新聞社に連れて行ってくれたの。その後、色んな新聞社から連絡が来て、ラジオや雑誌にも掲載されるの。ラジオ番組から送られてきた問い合わせのファックス。その番組のアシスタントパーソナリティが珍竹林のママの娘かも?すぐにママのご主人に電話して、「こんなの来たんだけど、これ、社長の娘じゃない???」って連絡したら、すぐに社長が娘に連絡して「これはうちの子(店の子)だ」と。ラジオ局では丁度、私の事で会議中だったらしく、どこの誰だか解らない彼女を番組で取り上げるのはリスクがあると話していたんだって。
社長はお店で、特別扱いするわけにはいかないと気を付けてたけど、もう特別扱いするしかないと決め、全面的に私の個性的な生き方や高級クラブに自転車で通う私を応援してくれたの。
そんなある日、熱が38度以上出てて朦朧としながら仕事に行き、着いていたお客様が帰って、待機をしていたら、チェーン店から電話があり、女の子が足りないから貸して欲しいと。私しか空いてなかったの。くそ~って思いながら、朦朧として手伝いに行ったお店で座った席は、テレビ局の方だったの。それもニューヨーク支局の結構なポジションの方で、「ニューヨークで何をしてたの?」「そんな事やっても無駄だよ」って、言われるかもって思って(←そういう人が過去にいっぱいいたからね)、面倒だから言われる前に言訳的にだだだ~~~~っと、勝手に話をしたの。そしたら、その人がびっくりして、そんな事を考えてやろうとしている子が居るんだってびっくりして、ニューヨークに来たら是非連絡しなさいって、名刺をくださったの。
私のプロジェクトは見事というか、無事に成功するの。
エゴも強く持っていた癒されてない当時の私は、自分のエゴや認められなく生きて来た自分との戦いでもあった。でも、多分、本当に純粋にその夢を追っかけていたし、でも、自分では如何しようも出来ない事も色々あり、「這ってでもたどり着いてやる」って思ってた。そしてどこかで運を天に任せ、自分の運命を信じて何かを手放してた。
もうひとつは、2008年に大好きだったベーシスト、レナードガスキン。老人ホームで悲しみの中に居る彼を訪ね、私にできる事は歌う事しかないって思って、彼のいる老人ホームでコンサートをしたいから助けてほしいとミュージシャンの労働組合に行くの。
この時の流れも見事だった。
労働組合のジャズ担当でレナードへのコンサートを全面的に助けてくれた人は、あの時のSeinaの情熱と勢いに巻き込まれたと。私がニューヨークに滞在した2週間は台風の様だったと。
どちらのケースも、素晴らしい、素晴らしすぎるミュージシャン達との出会いとサポートが生れた。そして、どちらも純粋な「愛」と「感謝」が根底にあった。
1999年は、アメリカの音楽に対する【愛】と【感謝】
2008年は、レナードガスキンに対する【愛】と【感謝】
自分では止められないし、何か見えない力が動くと言うか、不思議な経験だった。
でも、どちらの時も、未熟でエゴイストな私は自分の弱さと戦った。
頭で「愛」と「感謝」が大事だと思っても、そう思っていても、それほど深い愛と感謝じゃないというか、思い込みに近いケースというか、とにかくその2つの出来事は完璧以上に凄い流れだったの。
あれは見事に引き寄せの法則だったのかもしれない。
【富と成功をもたらす7つの法則】を読んでいると、感情解放後の私の生き方や考え方は自然とその本に書かれている方向に向かっていると感じたの。
言い換えれば、感情の問題を抱えていると、解放が出来ていないと本に書いている事をすんなり行う事は難しいんじゃないかとも。頭で解っていても、心が付いて行かない、感情が邪魔をする。エゴと弱さがブロックする。
私は、相変わらず、奇異なミステリー小説の中。
私は本当の事が知りたい。だから彼が隠し通してきた本当の事が私の元に来て、この事をサポートしてくれる人たちも集まってきてるのかもしれない。彼の友人たちも多分彼の本当の事を知らない。
怒りや悲しみや葛藤をたくさん抱えて苦しむ、「彼を助けたい」と思った気持ちは今も変わらない。ただ、私の助け様としている方法はキューバの人たちが見ると残酷に思われるかもしれない。何度も何度も、考えたけど、彼を助ける方法はそれしかないと思ってる。今の所は、宇宙の流れは引き寄せの法則が働いている。
一見残酷に見える私のやろうとしている事が、宇宙の理にかなっているのなら、宇宙が図るのだと思う。
この件に関わった人たちのそれぞれの、過去世、先祖、今世が、絡み合ったであろうこの出来事に挑戦してみたいと思ってる。
11月5日にキューバに戻りまた暫くキューバです。