「親ガチャ」って言葉を最近よく目にする。

スーパーとか、10円店の脇にあったのがガチャガチャだよね。

自分の人生を安く見ている、馬鹿にしたような言葉だとも感じる。

スピリチュアルでは、生まれる前に自分が(魂)が親や環境を自ら選ぶと、いう。

家族の中では、まぁ、そこそこ、理不尽な目には遭ったりもした。特に30代は苦しんだ。

「自分の魂が自らその親を選んだ」はず。そう自分に言い聞かせ、そこに生まれて来た「意味」を模索した。今思う事は、この親、この家族で、私は良かったんだと。生き辛くて何度も飛び出したけど、この国に生まれた事も。

自分の魂が自ら選んだのかは解らない。

だけど、自分が納得できるまで考えたと思うし、行動もしたと思う。で、納得した。

一番苦しくなったのが30歳ちょっとの頃だとしたら、15年間位、納得して受け入れるまでにかかった。

親や環境によって経済格差が生まれるとか。

私は高校までしか行ってない。私が行っていた高校は90%くらいが進学だった。もっとかも。進学校というより、田舎のお嬢さん学校。小学校でいじめが酷かったからに行かせてもらえた。親はお金がないからと泣いて進学をあきらめさせた。

一応就職するけど、すぐやめた。その後、家業を少し手伝うけど、これもすぐやめて、家を出て、夜のバイトを始めた。働いていたママの友達の友達がニューヨークでレストランをしていて、そこで働くという話があり、20歳になってすぐ、アメリカに行った。私の無知も問題だが、行った先のレストランも色々問題だった。しょーじき、かなり大変だった。これはまた今度。

無知過ぎて、ほんと、大変だった。だけど、無知だから飛び込めたし、大きな「きっかけ」だったと思う。

無知だから、お金がないけど、飛び込んだり。

お金がないから、大変だったけど、だから得られた経験もあると思う。

高卒だけど、語学留学やダンス留学(ビザの為)、キューバでも語学留学をした。私の場合は「勉強をしたい」というより「生活をしたい」のだと思う。

キューバに行ったのは、家族から排除されたと言う感じ。逃げて行った先がキューバだった。社会主義国で英語圏ではない。連絡も取りにくい。音楽もある。だからキューバを「選んで逃げた」。

キューバでの生活で、今までの自分の中の「当たり前」や「常識」は狭い範囲での「当たり前」で「常識」だったと、気づき、何とか理解し、まぁまぁ受け入れた、と思う。そんな「経験」が出来た人生にとても感謝した。

うちは4人きょうだい。きょうだいが多いから揉めるんだけど、多いから、一人くらいいなくなっても親もなんとかなる。私は、この家族とこの環境で良かったと、心から思えるようになった。

日本には「奨学金」という名前の「学資ローン」がある。私が高校生の時も、そういう「学資ローン」はあったけど「奨学金」という名前ではなかった。いくつかの記事や動画を見て、これは「Scholarship」ではなく「Loan」なのだと思った。

大学で学ぶことはとても大きな「出費」だ。そこまでのローンを抱えて、大学に行く必要があるのか?

数人の友人が「就職の為」だという。大学を出ないと就職がなかなかないらしい。

就職が「人生」なのか。人生を生きるために収入のある仕事をする。「生きたい」から衣食住プラスアルファの為に働く。やりたい事があるから、働く。私は、そう思って生きてきた。

私は、殆ど就職をしてない。派遣やアルバイトで食いつないでいる。安定はないが、自由がある。

どうして就職(正社員)をしなかったかというと、若い頃に何度考えても、私にとってメリットが少なかったから。就職することで縛られる。自由が無くなる。私はやりたい事があったら、さっさと仕事を止めて、世界のどこでも飛んでいく(笑)。

あっちこっちに行けて、住めて、本当に良かったと思う。

「親ガチャ」という人たちは、なにと比べて自分はいい親が出なかった(親元に生まれなかった)、と言っているのだろうかとよく思う。

多分、周りや、日本の事しか見てなくてそこで比べてるのだと思う。日本でも上もいれば、きっと下もいる。それはすごく狭い範囲での比較なんだと、私は思う。

日本を出ると、いろんな人や、いろんな環境、いろんな価値観、いろんな宗教、いろんな暮らし、いろんな家族関係があった。

比べようがない。誰かが可哀そうとも、誰を羨ましいとも思わなくなれた。

自分にあるものの中でどう生きるか。

高卒の低学歴かもな私だけど、いろんな国を旅していた。そんな事が出来ない国の人はとても多かった。今もまだまだ多いと思う。また、私の時代は良かったのだとも思う。今はもうニューヨークに行こうとは思わない。物価が高い。

親や国、時代。私の魂は「選んで」生まれて来たのかもしれない。でもそれよりも、その「環境」の中で、出来る事、持っているものを、どう活用して生きていくか。無いものを数えても、誰かと比べても仕方がない。

そう思えるようになれたのは、狭い世界から出て行ったからだとも思う。

私にとっては、大学に行くより良かったと思う。不安定な人生だけどね。とりあえず、人生残り、半分切ったので、このまま生きてみようと思います。というか、今更生き方変えられないかもです。

日本も嫌なところいっぱいあるよ。でもね、多分ね、世界で比べたら上位30%くらいの住みやすい国に入れてる気がする。そういう意味では、まぁ、当たったかもね。

でもさ、スピ的には、「自分で選んでいる」らしい。

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写真は、散歩中に見た朝顔。