今年に入ってから、「あ、なんかやばいかも。野菜くらい自分でちょっと作れるようにならないと。」。

キューバは、ソ連が崩壊してから大国のサポートが無くなり、フィデル(カストロ)が国民にベランダや庭で家庭菜園をして野菜を育てるように、と。そんな動画を以前見た。で、自分の家(団地)の南向きのベランダを見て、ここで野菜作るのは難しいなと思い、庭のある安い賃貸の家を探し始めました。で、3月にこの家に引越しました。

日本は食物の自給率がとても低いとは聞きます。なんだけど、最近のニュースで、肥料も輸入に頼っていて、肥料がすごく値上がりしていて大変だとか。それで、有機肥料をつくって使う事も考えているそうです。

キューバは、ソ連崩壊後、化学肥料が入ってこなくなったそうです。それで有機栽培をするようになったらしいです。これも、どっかで動画で見た記憶があります。キューバは季節の野菜しか手に入りません。レタスは虫が食っているし、虫付きです。形もすごく悪いです。でも、野菜の味が濃くて、美味しいんです。キューバの後にメキシコに滞在していたのですが、メキシコの野菜は味が薄いんです。

エネルギー価格が高騰しています。無駄にガス(うちはプロパンで高い)を使わないように、気を付けています。

キューバでは、フィデルが自ら、国民にエネルギーを節約できるので、圧力鍋を使う事を勧める動画があって見た記憶があります。どの家にも圧力鍋があります。私も持っていました。

フィデルカストロは独裁者ですごく悪い人みたいなイメージというか。だけど、フィデルが言っていた事は、すごく当たり前な事だとも思います。

当たり前にあったもの。当たり前だと思っていたもの、価格がどんどん上がっています。不安と言えば不安ですが、野菜を作ってみていると、ちょっと気が楽になります。

 

キューバとニューヨークを行き来していた頃、とても対照的な二つの場所で、「生きる為にどれだけのものが必要なのか」と、日々考え、その暮らしの中で、喜びや楽しみを見つけて、くらそうと、やってみました。いろんな発見があったし、色んな(お金で買えない)喜びがありました。

 

ダニエラは逮捕されたあと活動家になったようで、たくさんのフォロワーが居ます。パパが死んだあとドイツに亡命しました。

ダニーは相変わらず、共産主義者を凄い勢いで罵倒します。

(ダニーとダニエラの)パパはフィデルと、チェ(ゲバラ)を敬愛していました。

 

ルイシートはフィデルを大切に思っています。でも奥さんのジェシーは社会主義で自由があまりないような部分は好きではないようです。

砂糖プランテーションだった村に滞在したとき、村人(ほとんどが黒人)はフィデルにとても感謝をしていました。

自由がないように感じるのは、アメリカからの制裁で経済的に、国際社会的に追い詰められてる部分があるからじゃないかと思います。社会主義とか、共産主義だから、というわけではない気がします。が、社会主義や共産主義は良くないと、思わせてくれる仕組みがあるようにも思います。

どっちにも、いい部分と、難しい部分があるのだと思います。で、日本は資本主義の服を着たまぁまぁ社会主義な国なきがします。国民気質は社会主義な感じが結構あると思います。だからか、キューバは結構居心地悪くなかったです。コントロールされてる安心感のようなものがあり、ラテンアメリカでは考えられないくらい治安が良かったです。

そんなことを言うと、ダニーはすごい剣幕で怒り出すし、ダニエラは「ショーコは解ってない」と言うでしょう。

考え方は違っても、私は、ダニエラとダニーが好きです。パパも大好きです。ルイシートもジェシーも大好きです。

ソ連崩壊後のキューバの非常に厳しい時代をSpecial Periodといいます。あそこまでの厳しさは日本には来ないと思いますが、今までの様に(円が強くて)簡単になんでも安く手に入らないPeriod(期間)が日本に一時的もしくは長期的に来るのかもとも思います。アメリカ次第かもしれませんが。

 

家庭菜園を始め、有機肥料というか、米糠(もらってきて)とか撒いて、圧力鍋を活用しています。そんな私は、けっこう、フィデル(カストロ)が好きなのかもしれません。

今の生活、結構楽しいです。

キューバでの経験に、日々感謝しています。キューバで深く(心で)かかわった人たちにも。

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写真はある日のジェシーのご飯。

「しょーこ、ご飯食べる?」といつも言ってくれて、いつも食べて帰る。ジェシーのご飯は、美味すぎる。圧力鍋で豆料理を作る。焼いたバナナも美味しいんだ(よだれ出るw)。
ジェシーのご飯が恋しい。


ジェシーねーさん、さいこー♡