マイアミに来て、2週間。
最近は完全に引きこもってる。

マイアミに来てまで引きこもりかいっ!
はい。

マイアミに来た理由は、キューバの移民が最も多いエリアだから。キューバ系は人口は12万人ほどでマイアミ全土の約1/3を占める。
まず1958年のキューバ革命後、キューバに残った人たちと、アメリカに移った(もしくは残った)人たちがいる。

キューバ革命は、当時のバチスタ政権というアメリカが後ろ盾にあり、貧富の差も激しかった時代に、フィデルカストロやチェゲバラがバチスタ政権を相手にすごく少ない人数で革命を起こしたの。

で、革命後、アメリカに移り住んだ人たちの多くは、富裕層やバチスタ側の人たちなんだと思う。で、そういう人達は、革命後のフィデルやゲバラのキューバは嫌いな訳よね。

で、その後移り住んだ人たちの多くは、アメリカの経済封鎖後のキューバでの暮らしが苦しくて出た人たち。ダニーがキューバを出たのは23年前。1992年。1989年にソビエト連邦が崩壊した。大国ソ連と組むことで革命後生き延びていた小さな小さな島国キューバ。ソ連崩壊後数年間は本当に本当に大変な時代だったらしい。ダニーがキューバを出たのはその大変だった時代らしい。

アメリカに移民を申請し正式に移民する人も居るけど、今でも、キューバから筏やボートに乗ってマイアミを目指す人が居るらしい。そして、アメリカを夢の国だと思っている人たちも少なくない。行方不明になった人たちも多くいるらしい。

2014年の12月から動きの始まった、キューバとアメリカが国交回復への道。そのニュース以降、駆け込みでアメリカを目指す人たちが後を絶たないらしい。というのも、中米からの移民を厳しく取り締まるアメリカなのに、キューバ移民は優遇されており、手当ももらえるとか。

私はうざくも、温かい人たちの国キューバが大好きで、キューバ革命もしくは革命後のキューバ及びフィデルカストロに対してもあまりネガティブに思っていない。でも、キューバでは多くの人が今も貧しく国を出て行きたい人は後を絶たない。

今ではある程度、それぞれが商売をする事が出来るようになったので、稼げる人は稼ぐ。でも、本当に貧しい人たちもいる。
私のキューバの友人は年老いたお父さんと1歳半の子供を抱えたシングルマザー。毎月の支給は二人合わせて13ドルほど。娘の一人が2年半前に家族を連れてマイアミに移り住み彼女が仕送りをしている。彼女のマイアミの家を訪ねたが、決して裕福ではなく、1DKの部屋に、ティーンエイジャーの息子3人と彼女の母親と暮らしていた。

アメリカは夢の国か。。。
才能があり、稼ぐ能力のある人にとってはチャンスのある国だと思う。
自分以外の人が稼いで養われている場合もその大変さは解らないかもしれない。

家族の誰かが出稼ぎをして国の家族に送金をする。
それは、必要だったりもする。
キューバはこの近年少しずつ変わって来ているとしても、まだまだ貧しい暮らしに耐え、家族からの送金を必要とする人たちもいる。
ビジネスを始めるとしても最初の資金も必要だろう。

マイアミにはリトルハバナと言われる、キューバ人の商店の並ぶ町がある。
その町は、多分、バチスタ側や反キューバ政府の人たちで構成されている気がする。
町の中心にあるドミノをする公園の壁にはラテンアメリカのそれぞれの首相や大統領の絵が描いてあった。
「キューバはないの?」と聞くと、当然のように、「ない」と答えた。

ドミノパーク
ドミノパーク

この辺りのキューバ人も話をしてみるとやはりキューバ人で人がいい。でも突っ込んで話すと、私との間に溝が生まれる。その溝は相手には見えてないけど、私はその溝を感じて心が固まる。

だから引きこもった。