キューバをとっくに離れているのに、まだ、キューバのテーマなのでキューバ便り、というタイトル使っています。
先週、マイアミからニューヨークに移りました。
今は、クイーンズという、マンハッタンの川向こうの移民の人たちがひしめき合う、そんなエリアにいます。私が20代の頃に最後に暮らしたニューヨークのエリアです。
今、私は、とても、静かに暮らしています。
文化や生き方の違い。常識や習慣、気候、言葉の違い。雑然と消化できないまま目の前にある事を体験してきた自分の中でこの数か月間に起こったショックや心の変化を静かに見つめています。
見つめるというより、自分の心にどう作用し、私の心がどう感じているのか、その感触を心と周りの雑音を抑えて、手探りで、その慣れない感触を自分で認知しようとしています。
ニューヨークは物価が高くて忙しい街。
周りの人たちも、忙しく、今の自分の生き方や時間の感じ方が違うと感じています。
キューバは人々がとてもフレンドリーに話しかけてくる。
時々それがうざくてわざわざ裏道通ったりして、、、避けたり(笑)
私がいたころの1990年代のニューヨークは湾岸戦争があったり、犯罪率も高かったり。今のニューヨークは安全だけど、本当に物価が高いし、暮らすことが大変な気がする。
私がNYにはじめて行って暮らしたのは1989年。あの頃は、マンハッタンのイーストビレッジでで500~700ドルあれば、ひとりのアパートを借りる事が出来た。今は同じような部屋だと、3倍くらいすると思う。だから今の学生たちがひとり暮らしをマンハッタンでする事はかなりお金が無いと無理だと思う。
この26年の間に、日本はバブルの絶頂を迎え、その後経済が停滞する。20年程の間、日本の物価は殆ど上がってない気がする。
アメリカはデフォルトを避けるために、デフォルトのラインを上げながらも物価は上昇している。特に、ニューヨークは激しく物価が上ったと思う。
収入はどうなんだろう?どれくらい上がったんだろう。
とはいえ、収入が2~3倍になったとは思えない。
人びとは忙しい。
資本主義の競争と、資本主義の中での生活を維持するために。
テレビを買い、車を買い、テレビに映る素敵な生活を追っかける。その追っかけがある程度終わるまで多くの人は忙しいのかもしれない。
時々、うざいキューバ人たちが懐かしくて、恋しい。
どうせ、また裏道通って避けるんだろうけど、あの国で、私は孤独を感じる事が無かった。