1989年に渡米。
ニューヨークに関わりだして26年。
1998年にNYを引き上げて、結婚して、離婚した2007年ごろからはほぼ毎年ニューヨークに来ている気がします。
この数年、いつも思うのが、ここは物価の高い第三諸国なんじゃないかなって。
ニューヨークはおしゃれと思ってる人も多いけど、地下鉄に乗っている人、歩いている人、多くの場合全然おしゃれじゃないです。え?って思うくらいダサい人多いです。
私は今、クイーンズ区にいるのですが、私のいる周りは、まさに、第三諸国。
こういう言い方よくないかもだけど、第三諸国レベルに、ゴミは多いし、道も汚れてて汚いし、売っているものもクオリティは低かったり、食べ物もそういう国のもの多い(好きですがw)。
マンハッタンは?というと、
今の私の目に映るのは、観光客とある程度お金がある人が多い気がします。
私が住んでいた90年代に比べると、マンハッタンの治安はかなり良くなっていて、家賃は当時の3倍ほどします。
ニューヨークの物価が上ったのは事実ですが、日本の物価が上ってないというのも事実で、日本人にとっては割高でコストパフォーマンスがよくない場所になってしまった感じ。
バーでグラスワイン一杯、10ドルとか、12ドルとか。
昔は、その4~5ドルくらいだったと思う。
26年前、福岡県の北九州市という地方都市からニューヨークに行った私。
当時は、すごい刺激だったというか、色んな人種やいろんな物、すんごい都会だと思いました。
アメリカの文化に憧れて育った私にとっては、欲しいモノ、憧れていたモノがすぐ近くに沢山あるんです。
CDや楽譜も見つけやすい。
私が変わったのか、ニューヨークが変わったのか、時代が変わったのか。今の私にとってニューヨークはそれ程魅力的な場所に見えなくなってきたの。まるで、なんかの、洗脳が解けたみたいに。
でも、本当に、アメリカ至上主義の洗脳が解けちゃったんだと思う。
そして、ニューヨークも、時代も変わっちゃてるんだと思います。
今はインターネットのお陰で、欲しいCDも、楽譜もネットで見つける事が出来ます。
それ以前に、CDを買う時代じゃなくなった。
ダウンロードやストリーミングで音楽を聴く。
じゃぁ。本物のJAZZは?
私が憧れた時代のJAZZは、もう過去の産物。その時代を生きて演奏したミュージシャンも殆どいない。それはそれで、新しいミュージシャンが出て来てるかもだけど、私も年とったからか、懐かしい日本の音楽とか、慣れ親しんだ昔の音楽とかをよく聴く。
中高生の頃、お小遣いを貯めてレコードを買って、何度も聞いていた時代から、働いたお金でCDを買った時代。アマゾンが出来て、海外からも簡単にCDが買えるようになり、それから、ダウンロードで世界のどこからでも好きな音楽が買えるようになり、そして、ストリーミングやYoutubeによって音楽を買う必要が無くなった時代。音楽をどんどん消費していくというか、聴き流していくというか、聴き捨てて行くというか
26年の自分の変化と、時代の変化と、この街の変化。
インターネットは革命だったと思うし、情報や物がグローバル化してこの街にあった、特別さや、特権が減った気がする。
それでも、第三諸国の少し貧しかったり、政治に問題が多くある国とか、そういう国の人たちはアメリカを目指す。確かにキューバや中米に滞在すると、ニューヨークはスゴク都会で魅力的な気がする。彼らは自分の国と比べるとアメリカはスゴイという。
彼らは、物価の高いNYでひしめきあってたり、家賃や家のローン、車のローンに追われて生きているのか。
もしかしたら、自ら追っかけて生きているのかもとか。
本当に、物価が高くなったし、コストパフォーマンスが良くないな~。と、思う。
それでも、この街で20代の殆どを過ごした私は、この街を訪ねてくるんだと思う。