先日の記事に書いた社会科見学。

GWは工場に働きに行きます|なんで?だよね。

4日の予定が、2日で辞めちゃった。

2日目行くときに、電車からアップした投稿。

その日の人事課の人。見た目的に許容範囲広そうだったから、辞めるって言っちゃおう。と。

「4日の予定で入っていたんですが、明日までにして頂けますか。今日までだったらそれでもいいです。すいません。実は、昨日、現場で、「トイレ行きたいのですが」と言ったら、「トイレ!!?」と、すごく嫌な言い方をされたんですよ。昨日拝見させていただいたマニュアルにトイレは現場の人に言ってからとあったので、様子を見てそうしたのですが、とても嫌な言い方で、トイレの場所も教えてもらえませんでした~。私も「はぁ!?」と言い返しました。申し訳ないんですが、そういう所では働きたくなくなります。その現場の他の方の指示もとても分かりにくくて、こちらが少し違う事をすると「違う!!!」と怒鳴られました。こんなんじゃ、辞めたい人多いと思います。それと、昨日の人事の方、名前の横に印鑑を押してくださいというので、割印の個所もあったけど、迷いながら言われた通りにしたら、その後に「ここも押して!」と強く言われました。忙しいのも解りますが、どうかと思うんです。」

どこの現場か聞かれたけど、それはいいんです、と、お伝えした。多分氷山の一角だと思うから。

でも、2日目の現場を決めるのに「昨日はどこでしたか」と聞かれたので○○というと、全く違う現場に入れてくれたの。

バイトのフィリピン人4人と、日本人が2人、ワイワイガヤガヤ現場に行く。

フィリピン人ラテンに近いのか。楽だ。笑いや冗談があると、空気が抜けるというか。

 

で、その日は、2つ目の作業を任せられた時に、現場の背の高い社員の男性が説明したんだけど、私出来ないんですよ。すると、怒って「こうです。わかりましたか。」という。これ、無理だよな。でも、無理とは言えないし。で、また怒って「解ってますか!こうです!」と言う。で、仕方ないから、短い手を伸ばしてやっていると、お腹で緊急ストップボタンを押しちゃったんですよ。で、また、怒るんですよ。で、また怒りながら「こうやるんです!あなたが遅いから全然間に合わないじゃないですか!」と。

体のサイズが違うから可動域が違うと、その人は解らないんだと思う。困ったなぁ。苦笑。

で、終いには、「笑ってんじゃねぇ!」「このバイト、使えねぇ!!!」と叫び、どっかに行っちゃいました。で、私は現場を変えられたんです。

 

私が次にいったところの人は、手が追い付かなくなるとさっときて笑顔で手伝ってくれるんです。で、いろんなお話をしました。

その人曰く、社員が続かなくて、困ってると。

「正直に言って、ここは悪循環が起こってる」と伝えしました。

「あんな風にされると、働きたくなくなりますよ。私も、4日の予定を2日にしちゃいましたから。バイトでも仕事を覚えて続けて来てくれたら、教える事も減って彼らも楽になると思うんですが、毎回人が変わるから、同じことを毎回毎回言わなくちゃいけない。嫌になると思いますよ。で、あんな態度をとる方たちが働いているわけだから、社員も嫌になると思います。働いてて楽しくないもん。嫌だもん。」

キューバの話とか興味持って聞いてくれたり。

で、近々、他国からのワーキングホリデーの人が来るんだけど、それってどういう物なの?と聞かれた。で、説明した。

その人は、ワーホリの子たちが逃げちゃうんじゃないかと心配してた。

あんな扱いウケたら、逃げたくもなるわよね。

 

20代の人が、日本が好きだからワーキングホリデーに日本を選んだのだと思うけど。なんか複雑な気持ちになった。

なんかね、色んな人の顔が浮かんだ。ニューヨークで働いていた時の、キッチンのアミーゴ達(ラテン系)。レストランのバングラディッシュのウェイターたち。デリバリのチャイニーズのおじさんたち。キューバの友達。私がやってこれたのは、彼らがすっと受け入れてくれたからなんだよね。意地悪な人は居なかった。

 

人が続かないと、また求人をかけ、面接をし、書類を書かせ、データを登録し、ひとつひとつ説明し、ゼロから仕事を教える。会社としてどれだけのコストや労力が無駄になるのか。

現場の人は毎回毎回同じことを言わなくてはいけない。だけど、そうさせているのは、彼らなんだけど、自分は一生懸命、真面目にやってると思ってる。で、そういう人を解雇でもしたら、不当だとすごく文句を言うと思うの。企業って大変だなぁ。とつくづく思った。

私が、シリコンバレー系のITベンチャーに派遣に行く前に勤めていたデータ入力の勤務先。ここも、空気が変だった。すごく日本的というか。すごく非効率的だし、上司にあたる男性が意地悪なんだ。人を馬鹿にしたような態度をとるの。で、すぐ辞めた。その職場を思い出した。

 

2日目の2番目についた男性の現場だったら、また行きたいとも思ったけど、毎回違うからね。

その男性の現場。作業が終わり、次の現場に行く際に、「トイレでも行ってきて、リフレッシュして次の所に行くといいよ。」と言ってくれ、トイレに向かってたら、途中で他の人が「あ、あっちの作業終わったのね。ちょっといいかな」というので、「トイレに行ってきます」というと、ムッとされた。

人の顔覚えらないし、もう辞めるし、クソ面倒だから、現場の人とは目を合わさないようにしたわ。

 

朝の5時から食堂が開く。

250円の定食を食べに食堂に行く途中、意見箱の様なものがあった。

セクハラ、パワハラなどがあれば、入れてくれ。無記名はダメだと。人事部。

 

時代が変わる。AI化が進むと、仕事の形が変わると言われる。人間にしかできない作業はなんだろうと最近よく考える。産業革命の時代の様に、機械と人が機械の様に働く現場を見ながら、これから何がどう変わるんだろうと、

先日、ある記事を見た。大学時代に、キャパ嬢のバイトを経験しろという。コミュニケーション能力が身に付くという。

今回、あのような現場を経験して思ったのは、コミュニケーションが潤滑油のような役割をするのかもしれない。それは人間にしかできないことかもしれない。反対に、彼らの様なコミュニケーションしかできない人は、AIにやらせておいた方がよっぽどいい仕事をするのだと思う。

 

4日間黙って観察しながら働こうかと思ったけど、人事の人に言ってよかったとは思う。人事の人は何度も「ありがとうございました」と言ってた。私にはそれは受け入れられない。だから辞めるというだけ。そこにしがみつく必要もない。私ですら、現場の人と目を合わすのをやめた。それが伝染する。人と人。

ほんとに、良くなってほしいと思う。こんな日本に居たくないと思いたくないから。

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今日の写真はキューバの友達のJideki。ひでき、って読むんだよ。マジ。

彼は、レストランの客引きをしてて、ヨーロッパ人の女性とかすごいモテモテで、結構、ま、ジゴロというか。今は結婚してスイスに暮らしてる。「ショーコは友達だから」と、いつも心配してくれたり、色んな事を教えてくれた。外国人はキューバで色々大変だからね。

私が色んな所で受け入れられたのは、心の扉が開いてるんだと思う。玄関が開けっ放しという感じ。リビングルームまでしか入れないけどね。で、私はよく奥の部屋に引きこもる。そこはみんな理解が難しいと思うみたい。でも、それが私で、そこでの時間がとても大事。

日本の人って、扉が閉じている人がすごく多いと感じる。