何年も前から断捨離っていうのが流行っていたから、今更私がえらそに言える事はあまりないしそういう本を読んだことがないけど、もし部屋が片付かないのであれば、物はあまり持たない方がいい、そうすると、暮らしやすい。シンプルで掃除も楽。

私は旅をすることで、荷物が少ない中で暮らさなくてはいけないライフスタイルだった時期が続いたせいで、荷物をどんどん減らしていったの。で、気付いたら、必要なものってそんなにないなと。

その経過の中で、気付いたのが、「持っておくこともお金がかかる」という事だったの。

私は、2~3年、日本に住処がなかった。荷物を全部トランクルームに入れて放浪してた。はじめは、1.5畳ほどのトランクルームで毎月14000円くらいだった気がする。温度や湿度も管理してくれていてとても良かった。この時点で、すでに冷蔵庫・電子レンジ・洗濯機は手放した。本はすべてデータ化。CDもデータ化。

14000円という事は、1年で16.8万円。

次の年は、9000円ほどの広さ、0.8畳くらいのにしたの。1年で10.8万円。

という事は、6万円浮くんです。

せっかく買ったものを手放すのはなんか胸が痛いんです。姿見・炊飯器・ガスファンヒーター・パーティション・本棚等々を手放した。だけど、こんなもの、中古や新品で買い直したとしても、6万円あったら多分買える。だから捨てて、必要な時にまた買えばいい。と解ったんです。

荷物が少ないお陰で、北九州から千葉に越すとき、引っ越し代も安く済んだし、引越し自体も楽でした。千葉に来てから洗濯機も、ガスコンロも、以前持っていたものより気に入ったものを中古で買えました。

手放しても、大丈夫なんだ。と実感した。というか、手放した方がいいと、実感しました。

確かに物があると、増えると、余分や蓄えがあると安心感はある。でも、今の時代、の、日本。いつでも買える。そんなに心配する必要は、実はない。

それよりも、物が多いと、整理整頓やメンテナンスの手間もかかる。スペースも必要。

せっかく買ったものを捨てる時、あああああ、、、というか、胸が痛かったりする。又使うかも、とか。でも、捨ててみると、8~9割の物は捨ててよかった、たいして必要なかったんだ、と思えると思う。1割くらいが、後から少し後悔することもある。けど、「まぁ、仕方ない」と自分に言い聞かせる。ね。

人が貰ってくれると嬉しかったりする。

でも、あああああ、と感じながらも、捨ててしまう事も大事だと思う。買った自分への責任というか。欲しいと思って買った、でも自分に「必要ではなかった」。「もう不要になった」。「欲求」やエゴ、過去の後始末

そういえば、メルカリなんかを見ていて、こんなモノまで売るの?と思う事がしばしばある。あさましく感じる事もある。

 

ユダヤ人は教育にすごく力を入れるという。自分の中の知識は何があっても持って行かれないかららしい。

経験もそうだと思う。私が家をなくそうが、高級ジュエリーを無くそうが、自分の中の経験は無くなる事がない。

物を手放せない心理の一つは、自分の中や、自分自身に欠如感を持っているのかもしれない。物を持つことで安心する。蓄えがある事で安心する。良いものを持っている事で安心する。でもそれらって全部自分の外のもので、自分自身を本当の意味では満たしてはくれない。そして、自分の外(周り)に色々なもの(や人間関係)があると、暮らしは煩雑になる。

住処も何も失くす、色んなものを持っていない暮らしになる前は、その時は、すごく怖かった。腰のあたりからズーンと、不安が襲ってくる不思議な感じだった。でも失くしてみると、身軽だし、とても楽。心の錘が取れたような感じ。で、なくなっても、何とか生きてこれるもんだ。

今までは音楽(CDやレコード)や本がかなり多くのスペースを取っていたけど、今では殆どすべてデジタル。CDやレコードを自分で持つ必要はもう感じない。図書館で本を借りたいが、デジタルになれると、図書館の本に虫がついていそうで余程じゃない限り借りなくなったw。Kindleの端末とiphoneに500冊くらい入ってると思うけど全くスペース取らない。

便利な時代、身軽に生きれる時代になったとつくづく思う。

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写真は我が家の寝室。ほとんど何もない。から、掃除が超楽。