先日、仕事でお客様に「あなた感謝がないのよ。」と言った・・・。

ふと自分を振り返る・・・。私は意外に、感謝している事が多い。で、どんなことに私は感謝をしちゃってるのか改めて考えてみた。

水道の蛇口をひねると安全で臭くない水がシャーシャー出る

夜、夜中、歩いても危険があまりない

教育を与えてもらえた

両親がいて養育してもらえた

色んな国に行ける経済力があった

色んな国に行けるパスポートを持っている

国民健康保険がある

等々。とても「当たり前」のような事。

日本という国を出る事で気づいた事は多い。日本で生まれ育っていると「当たり前」な事だけど、日本を出てその中で暮らしたり、しばらく滞在をしていると「これは当たり前じゃないんだ!!!!」と気づく。と、感謝が生まれる。

 

「当たり前じゃない=有り難い」

なのかもしれないと、今朝思った。

 

当たり前だと思っていたら、感謝もわかない。

 

思いかえせば、私も感謝が少ない人だった。

当たり前だと思っていた事が当たり前じゃない、と気づく事が出来たのは、自分にとっての「当たり前」の世界を出て色んな所に行って、色んな事に疑問を持って、悩みながら考えたからだと思う。

遠くまで行かなくても、色々な人や、色々な環境、色々な立場の人たちと深く話をすると、自分と違う立場の人たちがどんな思いで私たちの当たり前を作っている事に、気付いたりする。

自分が今までと違う立場で、新しい事を経験すると、今まで見えなかった、考えもしなかった他の人の苦労や頑張りに気づいて、昔の自分を思い出し、その頃携わった人に心の中で感謝する。

色んな「当たり前の事」は、当たり前じゃない。

当たり前、と感じられているという事は、その陰で色んな人が色んな努力や試行錯誤で作ってくれている「システム」だったりする。

 

感謝が少なかったころの私は傲慢だったかもしれない。無知で視野が狭かったんだと思う。

自分の中に感謝の気持ちが多い方が、幸せな気がする。

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そうそう、例えば、他の国にいると、「日本の方がいいよな」と、ちょっと優越感の様なものを持ってしまう事もある。なんだか、自分がイヤらしい人みたいにも感じる。だけど、それを優越ととらえるのではなく、日本という国や先人たちがやってきてくれた事への「感謝」でしかないのかもしれない。私が何の努力をしたわけでもない。

でも、「やっぱり日本ていう国はいいのね!」と単純には思ってほしくない。人がいう事なんて何の意味もない、というか身にならない。日本にも残念な所はいっぱいある。

「日本はいい国だから別によその国に行く必要はないわ」と思ってほしくない。そうすると視野は広がらない。

でも、こんな私も、最近はもうあまりいろいろ行きたくない。年齢のせいか、体力的にもだし、日本での暮らしが結構気に入ってる。だから読者の人たちもそういう感じの体力&年齢になってきてるかも。

そういう人たちは、かわいい子には旅をさせて欲しい。

広い世界を旅し、色んなことにチャレンジし、色んな事に疑問を持ち、痛い目にも遭い、色んな人に出会い、当たり前の事は広い世界じゃ当たり前じゃないと、自分の小ささに気づき、色んな事に感謝できる人になれると、幸せが増えると思う。

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写真はキューバの地方でのトイレ。衝撃だったわ。トイレットペーパーもなくて、新聞紙が切ってあるの。シャワーはこの横にあるんだけど、シャワーじゃなくて、ドラム缶に水を貯めてすくって使うの。学校のトイレなんかも酷いものだった。

日本でお風呂に入る度、トイレに行く度、「なんて幸せなんだろー。有り難い。感謝」と思ってしまうし、家の中の物をとても大事にきれいに使うようになりました。