昔は音がある暮らしが当たり前だったの。寝るとき以外の多くは音楽が流れているような暮らしだった。音がある事が当たり前だった。

一人暮らしが長いので、いつテレビを見ても、音楽を流しても、誰も咎めない。同じ空間に他の人のエネルギーや音もない。

テレビを持たなくなって、音楽をあまり流さなくなって15年位。暮らしの中のノイズが減っていく。

ひとりなのでよく動画を見たり、音楽を流すこともあるけど、静かな時は多い。空気の中に空間や隙間があるような感じ。今はそれが当たり前になった。

そんな暮らしの中で増えた事は、本を読む事と、自分との対話と、考える事。

最近はSNSを殆んどやらなくなった。そしたら、また静かになった。音だけじゃなく、人のエネルギーや想いもなく静か。

空間や隙間がないと、私は考える事が出来ないんだ。

 

ここの所、貧困に関する本や記事を読んだ。女性たち。売春や風俗で働いたりしてる人たち。売春や風俗と言っても、いろんな人たちがいて、その中でも、最底辺とも言われる人たちで、そこから抜け出せない貧困の問題を抱えている人たち。

なんで、そんな事になるのだろう・・・と、気になって色々読んでた。

 

ひとつの要因は、軽度の知的障害や発達障害。それと、精神的に深く病んでいる人たち。

私は、軽度の発達障害には後天的な要素がある人も少なくないんじゃないかとは思ってる。乳幼児の頃に虐待やネグレクトがあった場合は、脳の発達がちょっと支障をもたらすというか、健康に育たないんじゃないかと。

精神的に深く病むのが大人になってからだったとしても、乳幼児や育っていく中で何らかの心の栄養失調のような事が起こり、そこが基盤になって何かをきっかけに病気になるんじゃないか。大きなショックとかがあって。

私には後者が当てはまると思う。32歳位の時に、おかしくなった。涙が止まらないし、人に会う事も怖いし、自分なんて生まれてこなければよかったと、とてもとても苦しんだ。仕事の面接を申し込んでも、いざ外に出ようと思うと人に会うのが怖くなる。仕事も出来ない。心療内科の受診も考え、病院を調べ、予約を入れる寸前に、「この人たちに私の何が理解できるんだろう。薬を投与されるだけかも」と思い、病院にはいかず、ひたすら部屋の中で泣いていた。

私の場合は前の夫に助けてくれと言った。

本や記事にある女性たちは、生活保護の申請すら出来ない状況だったりするらしい。心が深く病んでいると、そういった手続きや作業をこなすことも難しくなるとか。

 

昼間に派遣や契約社員として働いていても、給料だけではやって行けないといい、風俗や売春をする女性。派遣の仕事での給料と使い道の内訳をみると、あれ?と思う事が少なくない。

昼間働いて外出しているはずなのに、ひと月に光熱費が1万5千円で、携帯電話1万円とあった。家賃も安いわけではなく、良い仕事に就くための習い事のような事をしていてそれが2万円。心療内科にも通って、5000円。ワンルームマンションの家賃が7.5千円くらいだったかな。

私、3DKに四六時中家にいて、冷蔵庫は2台あるけど、光熱費(ガス・水道・電気)7~8千円位で、夏や冬のエアコンやヒーターを使う時で、1万円ちょっと。携帯は家のネットと合わせても5000円位。どうして光熱費が1.5千円にもなるのか、理解が出来ない。

その、習い事のような物も、大して役に立ちそうじゃないんです。

派遣で一応ちゃんと働いているという事は、知的な障害があるわけでもないと思うんです。

考えれば、風俗しなくてもやって行けるだけの収入はあるはずなのに。

でも、心が病んていると、考えられないのかも・・・。まともな判断が出来なくなるのかもしれない。

32歳の頃の私は、考える事なんて出来なかったし、頭が混乱してた。生きているだけで精いっぱいだった。心が病むってそういう事なんだと思う。

 

本を読みながら、少しだけ知的障害の様なものがある人達も、実は少なくないのだと知った。そういう人たちはお金の計算があまり出来なくて、お金を計画的に使う事も出来ないみたい・・・。そういう人たちは、少しの知的障害の様なものを持っているとは他人が見ても解らない。だから周りや社会はこちらにとって当たり前のように相手に求める。そして出来ないからと苛立つ。

そういう人たちは、貧困に陥りやすいと・・・。

よくよく考えてみると、世の中には「頭がいい」人たちも多くいて、私には絶対に無理なような思考力や記憶力を持っている人もいる。

知的障害の様なものと、心の問題。これらの物が、生き辛さを助長させる。

ある部分では、心の問題が脳の発達を妨げる、という事もあると思う。

 

あと、気になったのが、昔、援助交際の未成年の学生を使って撮ったシリーズのAVがあるらしいの。結構な数の未成年の娘たちが巻き込まれたらしい。そのうちの9割が片親の家庭だったらしい。

私は、子供がいないから、全くもって偉そうには言えないんだけど、親の不和や離婚が子供の心にどう影響を及ぼすのか・・・、それがとてもとても心配なの。というのも、自分の中には確実に父と母二人からなる血が流れ、とてもよく解らない所で、何かが繋がってる。親たちは他人同士。でも、子供は二人の要素によってできている。親が不和だと、その子の中の何かが不調和を起こすんじゃないかと・・・ずっと前から、仮定というか、感じているというか。

子供を手放すことで、その子の中に「見捨てられ感」の様なものが根付く、というのは多くあると思うの。だけど、私は、その、親の不和が、子供の中で不調和を起こすという気がしてならないの。

じゃぁ、どうしたらいいの?と、悶々と考えてたり・・・。

子供にとって親は当り前にある「環境」。その「環境」を変えるには、親が変わるしかない。

とはいえ、多くの場合、まだ精神的にも大人になり切れてないときに、周りの価値観に振り回されながら「結婚」をする。じゃぁ、精神的に大人になれてから子供を産めばいいのかというと、そうすると40~50歳での出産かもだ。無理だ。だから親も未熟なまま子供を産み育てるという事を、子供はある程度大人になってから理解するしかない。

親は「環境」であり、その環境が実は、おかしかった、偏っていた、という事に気づかないまま来てしまい、40歳位で気づくという事も少なくない。そういう人たちは、2~30代くらいまでは気づかないで、結構幸せだったりするけど、3~40歳くらいから自分の中の何らかの不具合の様なもの気づき始めて、壊れてしまう人もいたりする。その頃になってやっと「子供はある程度大人になってから理解するしかない」というのが機能する。が、かなり大変、よね。←この辺りが感情解放に申し込んでくる年代。

で、ここで、自分を見つめ、何かを深く理解し、受け入れ、変わる事が出来たら、「親(としての自分)が変わるしかない」というのが機能するのかもしれない。

両親が別れずに一緒にいたとしても、親が抱える心の問題は、連鎖というか、引き継がれていくような感じな気がするの。

 

悶々と考えてたこの数週間。

親が子供に心的なストレスを与えるのが少なく成れば、脳に与えるショックやストレスが減れば、子供の脳の生育にも影響があるんじゃないかと。そうすると、もしかしたら後天的かもしれない脳の発達の障害を減らす事が出来るんじゃないか。そうすれば、心を深く病んだり、苦しむ人が減るんじゃないか・・・

 

もちろん、答えは解らない。

別の側面からでは、魂とか、スピリチュアル的な事も関係はあるとは思う。

どちらにせよ、大人や親が、心を健やかに持てるように・・・大掃除と整理というか。大事なんじゃないかと。

 

その為には、テレビとか減らして、音楽もちょっと減らして、SNSも減らして、ノイズを減らせば、空間に隙間や余裕がきて(音も人のエネルギーも空間に在るものだと思うの)自分が少しずつ見えてきて、誰かが何らかの意図で送ってくる情報や価値観に振り回される機会が減るんじゃないかと。

社交も減らすといいよ。

全く、上手く、まとめられなくて、ごめん。