10日ほど前に、NYに住む友達のFacebookの投稿に「いいね」を押した。
彼女はヒスパニック系(ラテン)。毎日「私は大丈夫よ。ここに居るわ」と投稿する。

不安だったりするんだろうと思ったので、「ちゃんと見ているよ」的にいいねを押したんだけど、彼女はわたし宛にコメントを書いて、ちょっとやり取りがあったの。その後、別の共通の友人(ミュージシャン)も絡んだんだけど、「なんかよくないな」と感じたの。

FBでは、元気に投稿をしているけど、結構きてるかも、と。仕事(経済)の事、コロナウイルスの感染の広がり、規制されて外出できない暮らし。ストレスが溜まらない人の方が少ないのかもしれない。

日本でも、Facebookの投稿を見ながら、ちょっと様子が「なんかよくないなぁ」と感じてる。

気にしてないように振舞ったり。
誰かや政策を批判したり。
自分の正当性を投稿したり。
感情的な投稿もある。

今回の事は、殆どの人が予想もしてなかった事だし、経験もしてない事。「わからない」から不安になるし、混乱する。

スーパーでのパニックとか、暴力は目に見えて起きてないけど、内側の、心の中での、しずかなパニックが起こっているんじゃないかと感じる。

ストレスが溜まると、攻撃的になる。
自分の正当性をぶつけたり、誰かを責めるのはストレスによる攻撃性かもしれない。

正当性や正しさというのは、誰かが「悪い」「間違っている」というものを自動的に作り出す。そういう人はたいてい自分からの都合の観点で物事を判断する人も少なくない。感情的に「嫌い」と言ってくれた方がシンプルだけど「正しさ」を訴える人はやっかいだ。この時期、そういう人の言葉や波には乗らないで、自分でしっかり「考える」。

先日、ユーチューバーの、バイリンガールちゃんの動画をかなり久しぶりに見た。マレーシアに行っていたけど、日本に帰って来ると発表したら、すごく批判されていた。かなり辛らつだし、多くの人が正しさという武器で攻撃をしているという感じた。

世界がこんな状況なので、帰国できる人は帰国した方がいい。私はそう思う。
私たちは「日本国民」「邦人」であり、外国では「外国人」で「お客様」「よそ者」。

もし、海外で日本人に何かがあった時は日本政府が保護をする。外務省の後ろ盾があって私たちはパスポートを持って他国にお邪魔する。

バイリンガールちゃんが帰国しても、PCR検査結果が出るまでは隔離されるし、陽性の場合はホテルなどで療養させられる。

私、よく言うけど、「国家」。
日本が私たちの「家」であり、海外に永住している人にとっては「実家」なのだと思う。ましてや彼女は、ビザ免除の観光枠での滞在。

彼女が帰国するとい事にこれだけ多くの人が批判をする。

好き勝手にあっちこっち行っていて、何かがあって家に戻ったきょうだいに「好きな事やってたんだからさ。自己責任でしょ。自分が困ったからって戻ってくるのは都合がよく過ぎるんじゃない」と、言っているようだ。

日本は家。
実家なの。
日本政府は保護者なの。

よそ様の家で、何かあったり、迷惑をかける事の方が親は困る。気を揉む。
医療がひっ迫しているよその国で感染して重篤化した方が政府は困る。

そんな風に考えられるようになったのは、いろいろな国に行ったり、滞在したから解ってきたのだと思う。若い頃の私だったら、狭い視野での正当性をぶつけたかもしれない。

 

反対に、誰かが発信しているよさげな情報や投稿のコメントに「ありがとうございました」「シェアさせていただきます」と、言っている安易な人たちにも私は気を付ける。デマがまわるのは、こういう人たちの情報拡散がかなり影響しているのだと思う。

誰かが言っている事、
SNSやブログに個人が投稿している情報には「責任意識」はあまりない。ほぼ全て「無責任」なものだと思う。
そういった情報を、鵜呑みにしたり、信じるのではなく、情報というのは、「参考」にするもので、結局は自分が考えるしかない。

一人一人の、性格も、経済状況も、暮らしも、事情も違う。

3月ごろから、本田健さんがコロナに関する動画を配信していて、その事を本田健信奉者じゃない人たちからも聞いてた。

非常事態宣言が発令されてもロックダウンもパニックも起こらなかった。
日本は法的にロックダウンは出来ない。私も日本はロックダウンできないという事をちゃんと理解したのは非常事態宣言前日です。

彼は、CNNとBBCをいつも見ていて、「作家生命」をかけてそういった情報をみんなに伝えたいと一生懸命だった。もし彼の情報が違ったら、それを批判する人たちも多いだろうから、彼が作り上げて来たキャリアに対するリスクが「作家生命をかけて」という言葉になっていたのだと思う。そこで言えない大事な事は有料セミナーでお伝えすると。

「本田健」をあまり知らないという人にも広く拡散されたと思う。

「作家生命をかけた」「賭け」でもあったのかもしれない。

長いお付き合いの人は知っていると思うけど、私は10年くらい前「ユダヤ人大富豪の教え、セミナー」に行った一人です。5000人以上から「選ばれた」のではなく「残った」28人でした。

セミナーで、「共感した人は前に出てきてください」と言われ、私一人が出て行かなかった。その後数人に「どうしてセイナさんは前に出なかったんですか」と訊かれ、「共感しなかったから」というと、「僕もどうするか迷ったんですよ」と数人(二人位)に言われた。

自分より信頼できそうな人がいう事に流される人、ついていきたい人、周りに流される人、そういう人が世の中にはとても多いのだと、あのセミナーで学んだ。

情報というのは、「参考」でしかない。
個人が発信しているものは特に気を付けた方がいいけど、ニュースもそれぞれにいろんな事情や偏りがあるのであくまでも「参考」でしかなく、結局は自分で考えるしかない。

CNNやBBCを見ていたら世界が解るのではなく、そういう観点からの情報があるというだけだと思う。アメリカの色んなテレビニュースを見たり、CNN,BBCももちろん時々見る。あと、ロシアやベネズエラのニュースを拾って見ている。

欧米諸国、アメリカ側の都合のニュースだけではなくその反対側の国々の発するものも見た方が世界がもうちょとフラットに見える。だからといって、世界なんて解らない。一人の人間が知れること(知識)は、本当に、本当に少しなんだと思うし、自分が「知っている」と傲慢になったらしばらくは付ける薬が無いのだと思う。

多くの人の発するものは、ほんの少しの事、ある数方面からの観点でしかない。
だけど、1つか2つだけの観点しかないとか、視野が狭い人たちにとっては彼らの考えや情報、彼ら自身を「凄い」と思うのかもしれない。

自分を信じられず、どうして良いか解らず、自分以外の信じられそうな人が欲しいのなら、そういう自分を理解して、誰かを信じたり、誰かの言葉に乗っかるという「選択」を自分ですればいい。「自分で選択した」という事を理解している人は、選んだ自分の責任を解っているかもだし、誰かを責めたり、攻撃しないかも。

自分以外の人のいろいろな事情を考える事が出来る人は必要以上に誰かを責めたり攻撃しないと思う。それは、自分を知って、自分を受け入れる事からなんだと思う。

「考える」ためのリソースは、「知識」と「経験」。知識だけでは頭でっかちになる。人は「失敗」という「経験」をして砕けて、自分の弱さや未熟さを知る。それを知っている人は無暗に、安易に誰かを責めたり、攻撃しないと思う。

 

日本国内では「コロナ疎開」とかいう感染者が多い地域の人が少ない地域に滞在したり、帰省したりもあると思う。出来れば、その人が住民登録をしている地域にいて欲しい。いた方がいいと思う。国は、住民登録している市町村が出している人口で、病院やベッドの数、危機度を考えていると思う。

そうやって動くことが感染を広げる大きな要因になる事は、欧米諸国の様子を見て、解っているはず。頭で解っていても出来ないのが人間であり、感情がそうさせるのだと思う。

「コロナ疎開」をする人の自分都合。「コロナ疎開」への批判。

しっかり考えて、選択をして欲しい、とは思っても、内側での、心の中でのしずかなパニックが起きているのでなかなか難しいと思う。

相変わらず、毎日地道に世界の感染者数のデータを入れています。

数字というのは、感情がなく現実を静かに示します。
その数字を見て、人間の感情が動きます。
ブログや投稿、一部ニュース報道は、人間の感情が絡んで書かれています。

数日前に、かなり久しぶりにニューヨーク州保健省のサイトを見ると、かなり解りやすいデータがでていました。
https://covid19tracker.health.ny.gov/views/NYS-COVID19-Tracker/NYSDOHCOVID-19Tracker-Map?%3Aembed=yes&%3Atoolbar=no&%3Atabs=n

びびったのが、
ニューヨーク州全体の検査数が461,601人 陽性が188,694人 40.9%(人口約19,378,102)
ニューヨーク市においては 検査数204,398人 陽性が103,208人 50.5%(人口約8,398,748人)

どういう人たちが、検査を受けているのか解りませんが、検査をした半分以上が陽性。ニューヨークに住む友人たちのFBの投稿を見ていて、検査をした人はほんの数人だけいるようです。陰性だった人は「陰性でした!」と投稿している。だから、検査をしてない人もかなり多いんですよね。また検査後に感染した人もいるかもだね。

NY市は外出規制をしてから、もうだいぶたつと思うんだけど、未だに一日に5000人以上の陽性が出てるの。

イタリアやスペインも未だに一日4~5000人の感染者が確認されてるの。
都市封鎖をして、もうひと月くらいなるよね。

ほんとに、本気で、真剣に捉えないと、このウイルスの感染のポテンシャルはかなりすごいと思う。

数日前に厚生労働省のLINEでの調査結果が出ました。https://www3.nhk.or.jp/news/html/20200410/k10012381141000.html

この調査は、LINEが厚生労働省と情報提供の協定を結び全国の利用者、8000万人以上に対して健康状態や感染予防の対応について尋ねたもので、先月(3月)31日から今月1日にかけて第一回の調査が行われました。

これまでに寄せられた全国でおよそ2400万人の回答を分析したところ、37度5分以上の発熱が4日以上続いていると答えた人の割合が全国平均で0.11%、数にして2万6900人余りに上りました。

8000万人のうち、約1/3が解答。2万6900人余りが4日以上の発熱が続いている。という事は、「確認してない感染者」はとても多いと思います。感染してても気づいてない人も多いかもです。

 

完全テレワークになった友人と話してて、仕事のやり方の変化やストレスを発散するにも、飲みにも遊びにも行けません。いつも朗らかで元気な彼女ですが、しずかなパニックは多少なりとも起こっていると感じています。

私も、まぁ、ちょこちょこ、大変な事はあります。
3月に注文したオイル、海外からの荷物は止まっています。届かないかもです。
感情解放コースは暫くやりません。倹約して暮らします。
先が見えないので、不安はないといえば嘘です。
だから、人間の感情が絡むSNSとか気を付けています。

人は、解らない事や、不安、自分で解決が出来ない事が色々あると、混乱をするのかもです。しずかなパニックが全く起こってない人は少ないかもです。

バイリンガールちゃんも、彼女を批判する人たちも心の中にパニックが起きているのだと思います。

親切心からだったとしても、あんな動画を配信していた本田健さんももしかしたら気付かなくても心の中のパニックかもだし、それにがががーーーーっと乗って、感謝と感動のコメントを入れた人たちも、彼らは確実に心の中のパニックは起こっていると思います。

いろいろな人の、いろいろな事情からいろいろな目に見えない不安、ストレス、混乱。そういうしずかなパニックが起きてると感じています。

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私は家族もなく、ひとり。

感染のリスクは低いけど、もし感染したら、調子がおかしいとなると、買い物も行かない方がいい。買いものすら頼れる人は近くに居ません。

政府はパニックを起こさないために買い込みをしないようにといっていますが、私のような暮らしの人は、少なくとも10日、出来れば2~3週間、買い物に行かなくてもいい備蓄が出来た方がいいとは、私個人としては思っています。

気付かなくても感染をしていたら買い物に行くのも他人や社会への大きなリスクになりますが、気付かないままお買物に行っている人もすでに結構いるかもです。

買い溜めはしない方がいいというけど、買い物に行く回数は少ない方が、自分も、他人もより安全だと思います。

今日の写真は、この前のお散歩。