この前の週末は、ママの家にお泊りしてた。(今日の写真はママんちの子犬)

ママの家には大きなテレビがあって、点いてる。ほぼつきっぱなし。

「今でしょ」とかいう、林先生の番組で、中卒・元暴走族の落語家が講師で、高学歴ニートたちに講義をするというのをやってたの。

高学歴でどうしてニートになったんだろう、と眺めていた。

落語家さんは熱く語る。

彼と彼らの大きな違いは、その肉体の中にその人がしっかりいるかいないか。なのかもと思った。

自分で選択したか、周りの期待や、周りが与えたものを追っかけたか。従ったか。

高学歴ニートたちは、多分、親とか、周りや世間の価値観とかで、いい大学に入る為にがんばったのかも、と。で、なんでニートが出来るかと言うと、親が食べさせてあげるから。飼ってるから。

親が問題を持っているのだと思うけど、きっと親はそれに気づいてないんだろうなと思う。

 

今日、久々に古い友達と電話で話した。

「あんたとこの子、いくつ?」

高校一年らしい。

「あと二年あるね。あんたんとこの子さ、出来いいじゃん、どうすんの?なんかさ、今の日本、大学って就職のために行くらしいんだけど。なんか変だよね。就職が人生なの?変な世の中だね。」

「そうやねん。なんかなぁ。」

「遊ぶために行くという人もいたけど、遊ぶ為(大学行く)のお金あるならいいけど、よほど金持ちじゃないと遊ぶためにあんなにお金使えないよ~。

やりたい事がない。

やりたい事が解らない。

それで大学に行くって、すんごい時間とお金と労力の無駄遣いな気がするの」

「そうやろ」

「ねぇ、考えてもみてよ。私たちが16歳、18歳の時にやりたい事とか解ってた?」

「解らへんかったなぁ」

「そやろ。ストレートで大学行かなきゃいけないの?私はさぁ、一年バイトしてお金貯めて、バックパック持って旅に出て、それから進路を決めたほうがいいと思うんだ。

だってさ、その2年で、いろんなこと経験して、世界や視野も広がって、いろんな事を見て、考える。行った先の国での社会問題とか知って、いろんな人に出会って、やりたい事や学びたい事を見つけるかもしれない。大学の選択肢も日本国内だけじゃなくていろんな国が選択肢に入ってくると思う。18歳からの23年なんて短い時間じゃない?やりたい事、本当に学びたいと思う事じゃないとお金と時間の無駄じゃない?

〈おかん、俺、○○が勉強したいんだ。俺もバイトしてお金作るけど、足りない分援助してくれないかm(__)m〉と言う感じとかになったら、マジでやるよ。あんたもそうだったじゃん。」

「私もそう思うねん」

「でもさ、あんたんとこの子、出来がいいから、学校もそうさせてくれないかもだね」←なんで、あんたんとこに、そんな出来のいい子がうまれたん?と言う感じなんです。

 

彼女も私も、日本の外で暮らしたり、いろんな国を見たからそんな風に、当たり前に思うのかもしれない。

お互い20歳の時にニューヨークで出会ってからの付き合い。彼女も旅が好きでいろんな国に一人で行ってた。

そういえば、彼女が24歳くらいだったけか。突然、「大学行くねん」と勉強を始めた。今まで勉強なんてしたことないような彼女が、すごい一生懸命、マジで頑張って大学行った。「もういややん、わからへん」と、いつも英語がわからなかった彼女の英語は、飛躍的に伸びて、置いていかれたような気になったわ。

 

私は大学行ってない。だけど、音楽が好きで、アメリカが好きで、夢を見ながら、追っかけながら、必死で生きてた。はじめは、子供のころは、アメリカに行くこと自体が「夢」だった。

本当に求めているものは実現するんだと思う。

 

誰の期待とかじゃなく、誰かの価値観じゃなく、誰かが敷いたレールじゃなく。私の身体は誰かが運んでくれるんじゃなく、自分が運転するしかない。

いつも金なくて大変だったし、今も何も持ってないけど、私が私であれる事が、私にとって何よりも幸せなんだと思う。

アメリカに行ってからの私はいろいろ、ほんとたいへんだったけど、幸せだったと思う、今も幸せだと思う。

そういえば、25歳くらいの時にアメリカで(授業料安目の)短大くらい行きたいと思い、親に援助してくれと言ったら、却下された。今思うと、自分の生き方を考えると、行かなくてもよかったと思う。

 

あの高学歴ニートたちは、頭はいいのかもしれないけど、魂が抜けてるというか、体の中に居るはずの「その人」が死んでた。

親たちが殺したのかもだね。

私の両親は私を殺さなかったのか?私も、息が出来なかったんだ。自分を押し殺して従わないと生きていけなかった。でも、死にきれなくて迷っていたし、もがいてた。アメリカに行ってから、従うことがよい事ではなく、自分が決めなきゃいけないと、少しずつ身に着けた。少しずつね。

ニューヨークに行って3年目に「自分」が息をし始めたことに気づいたんだ。

 

今はコロナで海外には行けないけど、23年したらきっとまた行ける。

私のブログを読んでくれてる人たち。子供達には広い世界を経験させて、選択肢を広げてあげてほしい。選択肢が広がり、自分が自分にとってよりよいものを選べるというのはひとつの「豊かさ」なんだと、私は思うんだ。

その「豊かさ」をもって、身に着けてから、大学や進路を決めるというのもいいんじゃないかと。

 

クリスタライズの感情解放コースのひとつのゴールは、仮死状態になってしまったその人の中の「その人」を蘇生させることです。