KindleのUnlimitedで紀里谷和明さんの「地平線を追いかけて満員電車を降りてみた|自分と向き合う物語」を読んでみた。

紀里谷さんって宇多田ヒカルの前の旦那さんね。実写版キャシャーンとか撮った人。

自己啓発系の物語なんだけど、私自身がこれでいいのだろうか、と思っていた事、本当はとっても大事なんだと思うけど、何度も伝えたつもりだけど、上手く伝えられない事が沢山ちりばめられていた。

「自分ととことん向き合う事」

「本当にしたい事」

「人の価値観を軸に生きない事」

「生きるために何が必要か」

本当に必要なものが解れば、生活はそれほどお金はかからない。これは6年くらい前からNYとキューバという対照的な国を行ったり来たりしているときにすごく考えたし向き合った。多分世界で一番の資本主義で商業主義な世界と社会主義で貧しい最低限しかない世界。結局私はどちらの世界にも属せず、私の価値基準を作った。それが今ある私の暮らし。

「頭で考えるだけじゃなく行動をする事」

私はそれを3D化(立体化)すると昔言ってた。頭で考えるだけではそれは2Dでしかない。それが3D化したときに、いろんな事が広がる。世界も、頭の中も。

私は「ぴょん吉Tシャツ」のような物を身に着けてて、やりたい、行きたい、と思ったらこいつが突然突っ走しろうとする。そうすると必死にお金作って、準備をする。とはいえ、予想できることは準備できても、知らない世界では予想もつかない事も多く、いつも大変な目に遭って泣いたり、笑ったり、怒ったり、助けられたり。そうやって世界が広がり、経験値が上がっていく。

20歳の時に渡ったNYはビザとかも知らなかったし、空港で荷物無くなって泣いたし、英語も出来なかったし、1000ドル位しか持ってなかったし、夜中に突然部屋を追い出されたり、です。今でも思うのは、無知は最強です。知らないということすら知らないからあまり怖くないんだよ(笑)。

「結果ではなくプロセス」

私こそ、人さまに偉そうに言える人生は歩んでない。
生まれてきた意味や価値が解らず、自分の生を肯定しようと、人に認められるために、自分の生まれてきた価値を実感するために、必死に生きてきた過去がある。

失敗も多い。結果を出したものもある。でも、「結果」は「点」でしかなく、人生はその先も続く。
人々から、新聞や雑誌から称賛されても、何も変わらない。ただの「点」でしかなかった。時間が経つとその「点」に至るまでの道のり、プロセスの中で起こる様々な事、悩み、苦しみ、喜び、興奮、葛藤、出会い、それらの経験の方が人生の宝物として心に残る。

最後に残るもの、死んでも残るかもしれないものは、感情だと、私も思う。

紀里谷さんは、本の中で「自由」とは「自分が自分に正直でいられる状態」と書いていました。

私は、自由とは、他人ではなく、周りや世間ではなく、自分の中に「由(よりどころ。よってきた筋道。出所。いわれ。わけ。)がある事だと思ってる。

自分にもよく騙されるし、周りの誰かや人々のエネルギーに飲み込まれることもある。自分に正直でいるというのはけっこう難しい。自分の中の正直な自分、純度の高い自分で生きることが出来ると、本当の自由なのかもしれないね。

その為にも、一人でいる。時間が、とてもとても大切。

ノイズを減らす。

テレビや新聞、ネットから離れ、SNSを見ないで、静かに自分と向かい合う。人ともあまり会わない。自分に耳を澄ませ、対話する。

そういう事をしていると、絡まったコードがひとつずつ、ちょっとずつ解け、何かが見えてくる。

その何かは、「自分」。自分の奥から声が聞こえる。

その時に障害になるのが、過去の思い込みや、感情。

初めは、「そうじゃない!」「いや!」「怖い」といった否定的な感情が自分の本当の声を妨害する。

自分と向かい合う事をしてこなかった人たち、自分から逃げてきた人たち、自分を押し殺してきた人たち、自分がよくわからくなってしまった人たちは、大きな壁がある。その壁を溶かしたり、ぶち壊したりしながら、一歩一歩本当の自分の声に耳を澄ませる。澄まさせる。そのかすかな声を手繰り寄せていき、その人の中に「自分」という軸の基盤を作る。それが私がやっている感情解放。

受ける方もきついが、私もきつい。だから本気の人しかやりたくない。本当に自分をあきらめたくなくて覚悟を決めている人は必ず結果が出る。

ヒドイ事もいっぱいあったかもな私の人生だけど、「自分に正直でありたい」と一生懸命生きたと思う。今は、福岡のUR団地で暮らし、なーんにもない私。静かに自分と対話しながら、自分にとって大事だと思う事をやりながら、暮らせてる。ピアノの練習とか、最近はエクササイズしたりね。

私なりに、自分に正直でありたい、と生きてきて、大事だと感じて残ったものは音楽と体なのかもね。

誰かのためや評価されるためのの音楽ではなく、自分の心の為。自分が楽しむため。楽しむために健康がとても大事だったんだと、ばばぁになると気づくわね。

 

Unlimitedやってる人はぜひ読んでみて。


1月はセントルイスブルースやりました。上手くはないですがいいんです。私の為にやってるんだものねっ。つか、もしうまかったら、「やっぱ、せいなさんだし」「私には無理だわ~」とか「自分にはできない」という理由づけされる方が困りまする。こうやって一歩一歩やってますのよ。