こだわりの強い人は、うざい、よね。

お客さまには、「せいなさんのこだわりの精油♡」と多分いい意味で言われることがよくある。

そんなにこだわっている訳ではないが、嫌なものは嫌なんだと思う。


さて。10日ほど前。

D社の全自動のエスプレッソマシンを買いました。検索で当たらないようにD社としておきます。

このマシン、すごく口コミや評判がいいんです。

でもね、どうにもこうにも私好みの珈琲が出ない。世界中のサイトや動画を探して調べまくり、いつものように、吐き気がするくらい(一日4杯が限界)がんばったのですが、私好みの珈琲は出来ないっぽいです。

このマシンでいろんな事を考えたり、気づいたりしたので、ちょっと書いておこうと思いました。

このマシン、どうして口コミや評判、レビューがいいのか。

なんですが、ひとつ考えられるのは、今まで普通のコーヒーメーカーを使っていた人、はねのグラインダーを使っていた人、適当にコーヒーを淹れていた人、挽いてあるコーヒーを買ってきていた人、などには、美味しいコーヒーを手軽に飲めるようになる素晴らしいマシンだと思いました。

それが一つの理由じゃないかと。

でもね、上記に当てはまらない人、とろっとした濃厚なエスプレッソを出したい人、中煎りより浅い豆でエスプレッソを出したい人、には向いてないのかも。

追記:イタリアの口コミも調べてみたら、選ぶ豆と設定で美味しいエスプレッソが出るというのが結構ありました。深煎りの豆だと豆も柔らかくなるし、濃く抽出されやすい。イタリアのエスプレッソは豆の種類のブレンドもちょっと違って、ロブスタ種をブレンドしてるのが多いらしいわ。うまく行かなかったという口コミもかなりありました。スペインの口コミも調べました(笑)。隣の国だけどコーヒーの好みとか傾向が微妙に違うなと感じました。日本には日本の傾向があるんだと思いますし、アメリカも。だからこそ、自分好みが大事だと私は勝手に思います。ちなみに、私の飲み方はキューバ人には好まれません。

もうひとつは、このマシン、買ったら、アンケートに答えてください、そうするとコーヒー豆を2袋(1袋250g)プレゼントします、と、ペーパーが入っていて、そのアンケートに答えると、SNSに全体公開でタグをつけて投稿したらプラス2袋プレゼントします、と。で、Amazonか価格ドットコムにレビューを上げたら、さらに1袋プレゼントします。と、ありました。段階的に次を提示します。

自分で生豆から焙煎して、一般的なエスプレッソで使う深煎りにせず、浅目の豆が好きな私は、別にそのコーヒー豆は要らないのですが、どんなものか興味があったので欲しいと思いました。

アンケートに答えて、SNSは普段あまり使わないインスタグラムで投稿し、Amazonでレビューを書こうとしたら・・・何かくれるとなると、悪い事は書けないなという気持ちになりました。星も4個くらいはつけてあげたいなと思いました。D社にレビュー投稿のお知らせもしなくてはいけません。そうなると、私が書いたというのも解ります。D社からのキャンペーンで書いているという事は書かないで下さいともありました。

レビューを投稿すると、表示されるまでに時間がかかりました。その間に何度も書き直してしまい、結局星を2つにしてしまいました。5袋目のコーヒー豆は申請しませんでした。

レビューがいい理由の一つはこれもあると思います。

小さなメーカーさんではなく、大手でも今はこうやって頑張っているのだと気づきました。

それを知れただけでもいい勉強になりました。

 

さて、カスタマーサポートに電話して、色々訊いて試したのですが、それもだめでした。中煎りの豆なので温度を上げてみましたが無理でした。私好みの珈琲は無理でした。いろいろ自分で調べたら、構造的に(外国人の動画に構造の動画があった)ダメなんだと思います。

で、カスタマーサポートなんですが、電話に出た担当者(多分20代か30代初め位の男性だと思う)はマニュアル的な事しか言えないんです。

そのマシンを使っているのか。普段エスプレッソを飲むのか。と訊くと、使ってないとの事で、エスプレッソの事もあまり解ってない感じでした。「私好みのエスプレッソ」を理解することは無理です。

で、答えに困ると、黙り込むんです。

答えに困るというより、解らない事を言われると、黙り込むのだと思います。

「あなたを責めてるわけじゃないの。会社としてエスプレッソの事をちゃんと教育してないんじゃないかと」というと、黙り込みます。

電話を切った後にも何度も頭に過ってしまうので、考えてると、

「問題解決能力」が低いんじゃないか、というのと、コミュニケーション能力が低いというか育ってないんじゃないかという気がしました。

あと、妙なプライドが高いのかもと。

解らないのだったら、解決方法としては、解らないで解る人に訊いてからかけ直します、とか、解る人に替わります、とかあると思うんです。

なんで黙り込むのか・・・。

もしかしたら、最近の若い人はスマホのテキストでコミュニケーションを取ることが多く、電話やリアルでのコミュニケーションが少なくなっているからじゃないかという気がしました。

この黙り込まれる感じ、何度か過去にもありました。20代、30代特有な気がします。45歳以上はまた違うと思うな。

嫌な気になりましたが、彼が悪いという訳でもなく、雇っているのはD社なので、D社がちゃんと教育してない事が問題なのだと思います。

2週間、色々ありましたが、今回いろんな事を調べて、やってみたおかげで、以前メルカリで買ったD社の超エントリーモデルの安いエスプレッソマシン、今まで美味しく淹れられなかったのですが、すごく美味しく淹れられるようになりました。今後はこれを活用していこうと思います。

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全自動のマシンは私には合わないのでメルカリで売るつもりです。この2週間(買う前含む)かなりがんばったからか、諦めがつきました。ほんと、がんばりました(笑)。

このマシンがよくないというより、私が自分の珈琲にこだわりが強いだけなのかもしれません。私が珈琲に関しての知識が深くて、テクニックがあるという訳ではなく、いかに「自分好み」のものを口にするかという私の情熱で、一般的ではなく「自分好み」なだけです。

結局、結論としましては、私が「こだわりの強いウザい人」なのかもしれないと思いました。

珈琲に限らず、音楽も、食べ物も、旅のスタイルも、私としては、自分好みとか、嫌とか、許容範囲とか、色々基準があるんですが、それは他人から見ると「こだわり」に感じてしまうのかもしれません。そのこだわりというか、生き方は私が作るブレンドオイルにも反映されているのだと思います。

Amazonでのレビューを★二つにした事も、私には私のこだわりがあるから、相手に好まれるような事をさらっとかけないのかもです。

こだわりが強いかもしれない私は、うざいかもしれないので、他人にこだわり押し付けないように気を付けて、これからも小ぢんまりと暮らしていこうと思います。

とはいえ、うちのコーヒーに触発されてコーヒーがより好きになって、自分で焙煎始める人もいます。押し付けている訳ではなく、勝手に触発されているだけだと思います。

私はコクと甘みがある豆をミルクの甘味とでカプチーノにします。邪道かもしれませんがそれが「私好み」です。コーヒーって苦いものではなく、チョコレートみたいに美味しいんです。

他人にとってウザいかもしれないこだわりは、私にとっては「私好み」を突き詰めていっている事なので、楽しいんです。

自分好みのコーヒーを飲む「時」や「空間」、「味」が大好きで、私の暮らしの大切なものなんです。

人生を楽しむためにそういうの、あった方が楽しいかもしれません。他人には押し付けないようにね。ウザいからね。