テレ東の豊島君が好きなので、彼の動画をよく見ます。

今回は、レディガガの映画「ハウス・オブ・グッチ」にちなんだ動画が上がってました。

「世界の高級ブランドの舞台裏で起きていた創業家一族の壮絶な争い、さらに高級ブランド間の熾烈な競争について徹底解説します。」

グッチの話も興味深いのですが、高級ブランドとして名の通った多くのブランドがLVMHなどのブランド企業が買い取って傘下に持っているということでした。Moet,Hennessy, Louis VittonでLVMHという名前のようです。FENDI、ジバンシー、クリスチャンディオール、セリーヌ、ケンゾー、ティファニー、ブルガリ、ショーメ、などはLVMHが持っています。

カルティエ、ピアジェ、ラルフローレン、ダンヒル、モンブランなどはリシュモンという企業グループが持っているそうです

グッチやイブサンローランは、ケーリングという企業グループが持っているそうです。

この解説動画を見ていると、ブランドを傘下に置いているこういった企業グループのビジネスというものが、すごいです。

「ブランド品」って価値があったのでしょうか。それとも「ブランディング」していき「価値」を付けた、乗せただけなのでしょうか。

私たち、50代。若いころは、ブランド品がとても人気があった時代でした。誰しもがヴィトンやグッチ、プラダの何かしらを持っていました。そのちょい上は、シャネル、エルメス、カルティエなども持っている人もいました。

私はそういうものを持ってなかったので、なんだか、ちょっと、周りより、落ちているというか、貧乏というか、惨めな気持ちになることもありました。当時は日本の経済が良かったので、ニューヨークに出張で来る方などがアテンドのお礼にと、5番街のお買物に連れて行ってくれることもありました。だけど、欲しいものがないんです。ティファニーの小ぢんまりなアクセサリーもいくつかもらいましたが、結局私のテイストじゃなくて何一つ残っていません。でも、ティファニーのお店とかディスプレイは素敵で、時々覗きに行っていました。

ヴィトンの手帳も、ほとんど使わなくて、引き出しに大事にしまっていました。手帳を買ってもらった理由は、バッグだと、目をつけられたりして危ないと思ったからです。私が居た頃のニューヨークでは、それなりに高級なものを持つなら、それなりのエリアに住み、それなりの暮らしをしないと危ないんです。

日本に帰ってきてからも夜のバイト先のお客様にプラダのエナメルのバッグを買ってもらってみたのですが、私のライフスタイルにはユニクロのバッグやバックパックの方が合っていました。

動画を見て、結局「ブランドビジネス」というか、価値や必要性が解らない人たちをターゲットにしているビジネスなのかもと思いました。

お金がいっぱいあって、デザインや機能性が好きなのならそれはそれでいいと思いますが、無理して買うものではないのかもです。というのも、あの時代、多くの人が無理をしていたようにも思います。

でも、この動画を見ると、ブランド品を無理して買っていた事が馬鹿らしく感じるかもしれません。グッチの解説では、バブル期には日本をマーケットとして大事にしていたといっていました。あの時代と段階の価値観を狙ってマーケットしていたのだと思います。確かに、あのころ、私が20歳くらいのころ、1989年前後はグッチがすごく流行っていました。

先日友達(73歳)と話してて、「なんであんなに買っていたんだろうね、馬鹿だわ・・・」と悔しそうに言っていました。

「馬鹿なわけじゃなくて、そういう時代だったんだよ。日本がそういう時代と段階で、時代の中にみんな飲まれていて。日本はそのちょっと前まで貧しかったから、そういうものに憧れたんだと思う。持ってみたらそれほど価値がなかったと、後から解る。持ってみるという経験をしたかったし、しないと理解できないことがあるんだと思うんだ。でもさ、そういうものを持っていたからできた商売(高級クラブ経営)もあるし、お金が回っていたんだったらいいんじゃない?」

私も、持ってみた。でも、私には価値が解らなかった。ほかに欲しいもの(ニューヨーク出の暮らしや経験)にお金が必要だったし、それほど稼げるとか、おじさんから貰うとか、貢がせるとか、得意じゃなかったんだな。

前にメルマガに書いたと思うけど、世の中って8割くらいが「詐欺みたいなもの」なんだと思う(「詐欺みたいなもの」であって、詐欺ではない)。それにひっかかるとか、ひかっからないとかじゃなくて、経験しないと理解できなかったり、納得できないことがあるのだと思う。

過去を振り返ると、無駄なことだらけで、バカだったなぁと感じることだらけじゃないですか?私はそうです。その中に、時々、キラキラっとする出会いや経験があり、素敵な瞬間があるんだと思う。

無駄で、馬鹿な事が悪いとかじゃなく、経験なんだと思います。で、無駄の向こうに出会いや経験があったりする気がします。

ほんと、私も、無駄で馬鹿な事だらけですよ。

そういえば、ヤングリヴィングのオイルにすごくお金使いました。馬鹿で無駄かもです。でも、それが「経験」となり、それで今の仕事ができています。