「日本はアメリカの20年は遅れてる」
私がアメリカに住んでいた頃、そんな事を云う日本人が時々いました。

私がアメリカに行ったのは1989年。1990年代の多くをニューヨークで過ごしたでしょ。

あの頃は、日本は経済的に強く、Japan as number oneとか、そんな言葉もあった。んだけど、あれから30数年、日本経済はすっかり停滞し今では韓国に賃金を抜かれているとか。韓国が妙に勢いあるよね。

だけど、30数年前の日本もそうだったのかもしれない。妙な勢いがあったのかも。と。

最近の私は古民家再生で忙しい。

日本でもリノベーションという言葉を当たり前に聞くようになったし、DIYで、自分で家の修理や改装をするのが当たり前、というより、そういうのが多くなってきたという風潮みたいなのがある。

賃貸物件も、リノベーションをして貸し出しているものも多い。

30年前に、日本の友達に、「古いアパートだけどリノベーションしているから」とか「リノベーテッド(renovated)の物件だから」とか言っても解ってもらえず、リフォームとも違うし、語彙の少ない私は説明が良く出来なかったのでそのままの単語で友達に話してた。

ルームシェアも、日本で増えてきたけど、アメリカというか、ニューヨークでは当たり前だった。

そういえば、スイーツという言葉もこの10~15年くらいで普通に使われるようになった気がする。

そういえば、ハロウィンとかもこの10~15年くらいで非常に当たり前になってきたけど、これはかなり商業的な意図を感じる。

私が必死に、家の事を、自分で調べてやっていると、みんな感心してくれるけど、多分アメリカでは30年前にはすでに当たり前というか、そういう人は多かった。

 

時々思う。

日本って、本当にアメリカの20年は遅れてる。のかもと。

後追いしている部分も多いというか。

遅れていてもいいんだけど、90年代はすっかり勘違いをしてしまっていたんじゃないかとか思う。

勘違いして、気付けなかったから、いろんな国が物価が上がる中で、日本は物価も賃金も止まり、なんだか遅れたような。いや、遅れていたのに、気付かなかったから、すっかり遅れてしまったとか。

で、次にどうするかというか。「幸せ」とか「豊かさ」とかの価値観の基準を変えていくしかないのかもとか。

そういえば、キューバは50年遅れてるような感じの部分が色々あった。あ、日本の50年前ってそうだったなとか。それはそれで楽しかったし、ある種の豊かさを感じたりした。

遅れていることが悪い事じゃなくて、勘違いして妙に驕ったりとか、妙に競い合ったりとか、そういうのが、何て言うか・・・視野が狭かったり、勘違いだったり、無知だったり・・・。そういうのが、なんか恥ずかしいというか。

アメリカが基準ではないけど、世界大戦で勝った国が覇権国みたいになって、その国の基準がある意味での基準になるというか。そうやって世界のルールや秩序を「作ろうとする」。「英語」という言葉もそんな気がする。どう考えても、英語を母国語としている人はグローバルな中では有利だと思う。

そうそう、ネイティブが「英語がうまくなったね」というようなことを言うと、「アンタなに様?」と思ってしまう。悪気はないのだろうけど、なんかちょっと上から感がある。仕方ない、戦争で負けたんだから、と自分に言い聞かせるが、相手は全く悪気もなく、彼らの基準で言っているというか。

話が脱線してきたが、日本はもともと遅れていたというか。なんか勘違いしてしまってたんだと思う。

で、たぶん、もう、取り返しがつかないくらい、意識や経済が遅れてるというか、そんなんだから、価値観を転換して、幸せに生きる方法を見つけた方が幸せになれる気がする。

どうだろう。

わからんけど。