山口県、結構な雨でした。

私の家もちょっと大変で、一番ひどかった日はお友達の家に避難していました。

裏が山で土砂災害の危険と、排水の問題があったんです。

さて、このひと月ほど、家の裏の土を運び出すという作業をしていました。これも腰に悪かったんだ。だけど、誰がしてくれるわけじゃないので、気になったら自分でするしかないんです。

この家は、もともとは、Nさんという、結構なお金持ちが建てたお家のようです。しかし、ご主人お亡くなりになったのか?聞くところによると、どうも、奥さんが住んでたとか。定かではありません。で、その後、高齢になり、施設に移ったという噂。で、その後、町内会の人たちが使っていたそうな。その後、名古屋の今の大家さんものになったみたいです。

で、私が引っ越す1年前には、若い女性が住んでいたそうです。多分、「憧れの古民家暮らし」だったのかもしれませんが、1年住めずに出て行ったそうな。この家は1年住まなかったらペナルティを払わなきゃいけないという契約なんですが、ペナルティを払って出て行ったそうです。

私が入った時はもうボロボロな感じでした。そのままでは住めない状態。この1年ちょっと奮闘したよね。しないと、暮らせない状況だったのよ。

 

去年の梅雨。家の裏がすごく水がたまったんです。で、床とかカビちゃうんです。恐ろしかったです。

この家の事情を分かっているご近所のご主人がシャベルを持って来てくれて、水を流す道をとりあえず作ってくれました。

今年は、去年よりちょっと良くしようと、家の裏をよーく観察して考えると、この家の裏の土というのは、裏の木々の葉っぱが落ちて、腐葉土になって、土になったものが積もりあがっているものなんだと気づきました。

土を運び出して、畑に使ったりしました。最初はバケツで運んでいたのですが、きりがなく、一輪車を買って運びました。

そうすると、土の下からコンクリートが出てきました。

そのコンクリート・・・溝の蓋だったんです。

で、その溝の蓋を外してみると、中は泥がいっぱい。

溝蓋あげた所。

土がある時はこの状態で、階段の下の土の部分の下に溝蓋が埋まってたの。

ポンペイの発掘作業みたいでしょ。

で、これは、雨が降るとかなりやばいと思い、10日ほど前に不動産屋さんに連絡をして、見に来てもらったの。多分、奥さんらしき人が住んでいた頃から、徐々に積もっていったんだろうと思う。だから、何十年。で、町内会の人も、不動産屋さんも、大家さんも、この溝の存在を知らなかったと思う。ほんと、発掘だったわ(笑)。

で、この前の雨の時は、こんなふうになっちゃって、慌てて不動産屋さんと大家に連絡。一応、友達の家に避難したの。


まぁ。驚いた。大変だった。

だけどね、つくづく思うんです。人間が自然の中に住みたくて、無理やりこんな風にして開墾して家を建ててるんだなぁって。自然のあるこんな所に住みたいから、溝作って、暮らせるようにすごくお金と労力を使ってこの家が出来てるんだろうなって。

人間が、そうしたくて、やったんだなぁ。無理矢理。

自然の中に住まわせてもらってるだけ。

だからさ、大変だけど、文句もないです。

そうそう、大雨で野菜もだめになったりもしたよ。雨が降りすぎると農作物ダメなんだなぁ、と。

そういうのも、自然と一緒に生きてると仕方ない事だね。

考えもしなかったそういう事とかに気づけるこの暮らしは、結構哲学的で、楽しいです。