ここ数日、この言葉が何度も浮かぶ。
「希望を見出し難い」
国。社会。未来。
今までだって、「希望」が見出しやすかったのかというと、そうでもないとは思う。
他国と言っても、いろいろな国があるので、何の比較にもならないけど、日本には妙な閉塞的な空気があちらこちらにある。そして、何かをしようとしたら、「無理」とか、出来ないとか、やめた方がいいと、それをしてどうするとか、前に進めない事を言ってくれる人たちは、多かった。
とはいえ、「我慢」して働けば、ある程度のお金が入り、そのお金で欲しいものを買ったり、友達と美味しいものを食べに行ったり、旅行に行ったり。私は海外に行っていた。
そういう、気晴らしや、経験をする事が出来た。その気晴らしや、経験はある意味「希望」でもあったのだと思う。
でも、経済が30年以上停滞している日本では、すでにそうではなくなって来てはいたけど、これからはもっと難しくなるのんじゃないかと思う。
そういえば、10年ほど前にニューヨークに行った時に、20年間日本の経済は停滞している現実に気づいたの。あれからあっという間に10年。多分、もう、かなり難しい。多分私たちは以前の様に簡単に海外に行けなくなると思う。
1985年のプラザ合意から円高に行き、数年後にはドルの価値が半分以下になった。円高になった事で、輸出の黒字を調整したのだと思う。その後、日本は輸入に頼る国になっていく。食料はもちろん、いろんなものを輸入する事で一見うまくやって来た。
でも、気付けば、食料自給率が非常に低い国になっていた。
円安が進んでる。
いろんなもので自給力が衰えてしまってる。円安になっても輸入に頼るしかないものが多い。
太平洋戦争前後の事を知っていくと、それも計画だったのかもしれない。
考えてみると、戦後私たち日本人は、生活スタイル、食べもの、教育、経済、エンターテインメント、いろんなもの、ありとあらゆるものを、アメリカを追った。アメリカを追ったけど、アメリカが私たちが追いたくなるように・・・。
相手がどんな手を使ったとしても、負けは負け。
日本は敗戦国。
その現実が、また次の段階で私たちの暮らしに影響していくんだと思う。
日本は、独立した国ではないと思う。
うまくやらないと、生き残れなかったのだと思う。
たぶん、大人たちが言う事を、聞いちゃいけないと思う。
経済的、社会的に上手く行った大人たち、私たちから上の世代の多くは、アメリカに追従する日本の中で、上手くやれた人たちが多い気がする。正しいとか、間違ってるじゃなく、その時代はそうだった、そういう段階だったというだけなんだと思う。その人たちの価値観では、これからは生きる事が難しくなる気がする。
だからと言って、アメリカのせいや、日本の政府のせいにしても、何も希望は見えないと思う。
大人たちが言う事を信じちゃいけないと思う。
もう、「大人たち」にも解らない世の中になってると思う。
社会は「希望」を見せてくれないと思う。
だから、自分で考えて、自分で選択して、自分にとっての「大切な物」を見つけて、生きていく。
誰かが言ってることではなく、「自分」にとっての大切なもの。基準。
もしそれを見いだせていれば、どんな時代になっても、希望を見つけやすくなる気がする。
写真は、薪ストーブでサツマイモを焼いてみた。レンジでチンしたら、全く美味しくなかった芋だけど、ストーブでやいたら、甘くて、ほくほくになった。感動❤