この数週間、「オーラの泉」を見直してたの。

改めてみてみようと思った理由は、この動画から。「ゲストに恥をかかせられない」という事で進めて行っている部分もあったらしい。

 

初めて江原さんを知ったのは「こたえてちょーだい」という午前の主婦向けの番組。ここで心霊現象などを解いていくの。

その後、「えぐら開運堂」(2003~2005年)という番組もあったけど、これはお悩み相談で、あまり好きじゃなかった。

それと並行して「天国からの手紙」という番組が時々あって、これも亡くなった方の霊を解くというか、亡くなった家族のメッセージを残された方に伝えるという感じの番組で結構楽しみにしてみてた。

私は、江原さんは霊のあげ方(浄霊、除霊)、ちゃんとしているというか、辻褄のあっている人ですごいなぁと感じていたんだけど、オーラの泉は方向がちょっと違うと感じてたの。

最初深夜枠だったけど、ゴールデンになるんだ。スピリチュアルがかなりブームになって、神社参りとかもかなり流行り始めた。2005年春から、2009年春までの放送らしい。私は35歳から39歳。まだまだ、感情の問題を抱えていた頃。

いま改めて見ると、あの頃、ちょっと偉そうで上から目線でうざいと思っていた三輪さんのいう言葉も理解が出来る。

 

あの頃から、スピリチュアルがかなりブームになり、スピリチュアリストとか言う人たちの言葉を聞くことで、苦しみから解放されたり、幸せになれるんじゃないかと安易に思う人が沢山出て来たのだと思うの。藁をも掴む思いの人もいるだろうし、現世利益を求めたり、逃げだったり。現実が嫌な人や、現世利益を求める人が沢山スピリチュアルに寄ってきたと思う。

そこに、すごく大きなビジネスの流れが出て来た。訳の分からない自称ヒーラーたちが沢山出来た。

もしも、万が一、そのスピリチュアリストの言葉が本当だったとしても、アカシックレコードが本当だったとしても、幸せになれた人ってどのくらいいるのだろうか。そもそも幸せって何なんだろう(これは1つ前の記事を見て)。多くの場合は、目先や現世利益だったりする。

須藤元気の放送はある意味で興味深かった。27歳とか言ってたっけか。自分は修行もしているし、声も聞こえるという感じでちょっと上からなの。目線とか、話し方とか、スピ系のちょっと上からの人にありがちな感じなの。そもそも、この人はどうしてそういう道、スピリチュアルに足を踏み込んだのか・・・。心や感情の問題を抱えている、んじゃないか、という感じなのね。

スピリチュアルにはまる人の多くは、心や感情に問題を抱え、生れてきた意味や理由を知りたくて、修行をすれば、能力が開花すれば、誰かを導いたり、救ったり、特別な「お役目」が欲しいんじゃないかと思うの。「ライトワーカー」という言葉もよく使われた。

そんな事を自分で言っている人は、痛々しい。自分の中に痛みがあるから、その痛みから逃げるように、そういう風になっていった人も少なくないと思う。

スピ系の伝授やヒーリング、講習会も、多くの場合はビジネスで、そこには大きなマーケットが出来た。

私も人の事は言えない。生活の為にそのマーケットの隙間でビジネスをしている。

 

私はやっぱりスピリチュアルというより、感情の問題を解く事が一番先にやるべきことなんじゃないかと思うんです。

それは、15歳から、こういう世界を見て来て、父の背中や、信者さんたちを見ていて、どうしても納得が出来ない事があって、それを私なりに突き詰めたら、とりあえず、そこにたどり着いたの。

 

で、今回改めてオーラの泉を見ながら気づいた事があったの。

「見える」人に、見てもらっても、アドバイスをもらっても、その人自身がしっかり自分で考えて成長しないと、全くというか殆ど無駄なんじゃないかと。

 

例えば、英語の問題集をやっていて、問題集の後ろの解答を見ても、英語の力は身につかず、英語を使えるようにはならない。「あ、そっか」と、一瞬わかっただけで、使えない。

英語を使えるようになるには、その文章がどう成り立って、どういう意味合いがあって、単語と文法をある程度理解してないと、文章を組み立てることは出来ない。会話になると、相手が言っている事が解らないと、こちらも答える事も出来ない。

「見える」人に見てもらって、何か言ってもらっても、前世がどうとか、先祖の因縁がどうとか言われても、それがもしも合っていたとしても、それは問題集の解答を見ただけで、その人は課題や問題を解けたわけでもなく、解ける力は身についてはいない。

その人が、その人が選んだはずの課題や問題の中で、苦しんでいる、悩んでいる、行き詰まっているのであれば、どうしたらその人がその問題の仕組みを知り、その人がその問題を解けるようにお手伝いをするか。なんじゃないかと・・・

 

霊的な事での「問題」もあるとは思う。問題が複雑で、危険な場合は、専門家に依頼した方がいいとは思う。なまじっか、解らずに手を出すと大変な目に遭うとも思う。とはいえ、昨今のスピブームでヒーラーになった人でそういう物をしっかり対処できる人もそんなに多くないと思う。そういう分野で、江原さんや冝保愛子さんはスーパーだと思うよ。

霊の事(浄霊、徐霊)をするにも、結局は人間性がとても重要で、どうその霊を納得させてあげられるか。感情、想念を残した霊の感情解放だと思うの。私の感情解放を受けてくれた人、特にこの1~2年、その人を納得させて感情を解放することがどんなに大変か、解ってくれるとは思う。人の感情ってそんなに簡単な事じゃない。未浄化な霊は、想い(感情)を残して、苦しんでるんだ。光やヒーリングとか言うエネルギーでどうのこうの出来る問題じゃないと思う。

霊的な事をちゃんとやったら、生き辛さが無くなって、幸せになれるのかというと、全く違うと思う。それは、「邪魔をしていた人が、去った」という感じなだけで、その人自身がしっかり考え、成長をしないと、幸せにはなれないと思う。

 

15年前の私は、自分の未熟さを理解して無く、自分は特別だと思いたかったかもだし、何らかの能力がある、もしくは欲しいと思っていた、とは思う。そうすれば、自分の抱えている苦しみから解放される、きっとそういうお役目があるんだと、思いたかった部分も無きにしも非ずだと思う。

そこを理解させ、私を成長させてくれる人は居なかった。もし居たとしても、その扉をお金を払ってまで叩いたかというと、弱くてずるい私はそうはしなかったと思う。もしかしたら、自分を理解してもくれずに厳しい事を言うその人を攻撃したかもしれない。

私の感情解放12週を申し込んでくれる人は、すごいな、と思う。えらいよ。きついとは思うよ。でも、これが、私が35年かけて見つけた一つの方法なんだ。

歳を重ねるごとに、自分の未熟さや無知さを思い知らされる。特に、感情解放の12週コースでは色々な事を学ばせていただく。

世界の広さ、多様さ、色々な人がそれぞれの人生の物語の中で、もがいて生きている。その物語はどれも同じものがない。色々な人が居る・・・。

それを知り、知らなかったことに気づく事を受け入れる事で、自分の無知さを恥じ、ほんの少しずつかもだけど、謙虚になれていく気がする。

35歳の私には解らなかった事。理解できなかった事。いろいろ。

 

今はもう、あの頃のように、心が苦しくない。私なりではあるけど、スピリチュアルな世界を探求してよかったと思う。