キューバでは家庭に必ず直火式のカフェラテ(マキネッタ)があって、それでコーヒーを淹れます。
キューバはミルクも安くない(小さな子供が居れば配給貰える)からか、ミルクを入れる人は少ないです。砂糖はたっぷりです。
私はミルクを入れないと胃が荒れるので、コーヒーとミルクを半分半分位で、時々砂糖を入れて飲んでいました。
上手く淹れたコーヒーに砂糖とミルクを入れると、ミルクチョコレートみたいな味になるんです。
珈琲ってこんなに美味しかったんだ♡と知りました。
それ以降は家でコーヒーを飲む時は、カフェテラで淹れて、ミルクをぐるぐると泡立てて飲んでいました。ちょっと糖質制限をしているので、砂糖は入れないようにしています。それでもミルクに甘みがあるので、まろくて美味しいです。
「コーヒーはちょっと苦手で・・・」と言っていた人も、我が家のコーヒーを気に入ってくれて「おかわり、貰えますか・・・・」と。
数週間前に、家庭用のエスプレッソマシンを調べていて、直火式のカフェテラで淹れるコーヒーとエスプレッソマシンで淹れるものは「違う」という事を知り、ミルクはスチームで泡立てるという事を知り、気になって気になってしょうがなくなりました。
みなさんご存じの様に、私、気になりだしたら、どうしようもなくなる。
こんなもの買っても、どうせ面倒で無駄にしてしまうんだろうな・・・と思いながらも、どうしても気になったんです。特にミルクをスチームで泡立てるというのがどういう事なのか解らなかったんですよ。
2週間くらいメルカリなどなどを張って、イタリア製の中古の家庭用エスプレッソメーカーを買ってしまいました。4500円ね。
最初の2~3日は使い方がよく解らず、イマイチ美味しいコーヒーが淹れられず、このままだと直火式に戻るかもと思ったのですが、すごく美味しくなったんです。
ミルクはシルキー&フワフワで、コーヒーに雑味が無く、まろくて美味しいんです。
ミルクが美味しくなるまで練習を繰り返し、ミルクの飲み過ぎでお腹壊していました。
先週末東京さ行く用事があったので、折角なのでカフェでカプチーノを飲んで勉強しようと思いながらも、下調べは何もしてなく、適当に歩いてもいい感じのカフェが見つからず、仕方なくプロントに入ったら、夜はカプチーノを出してない、と言われ、途方に暮れて諦めかけた時に、いい感じのカフェを見つけたんです@浅草。
「私、最近、家庭用エスプレッソマシン入れてね、色々やってみてるんだけど、よく解らなくて。ちゃんとバリスタが淹れた、カプチーノを勉強がてら飲みたいと思ってきたのよん!」
「何か解らない事があれば聞いてくださいね」
こんな、変なおばさんに、店員さんは優しく、さわやかに言ってくれました。
が、エスプレッソマシンはカウンターの手前にあり、こちらからは見れない・・・。けど、ま、いいか。
席に着きカプチーノを飲んでみると。
「美味い!やばい!私好み!」
だったんです。もう完敗でした。別に勝負している訳じゃないんですが、私にも美味しく淹れられるかもな可能性を持って、何かを学ぶというか、盗めるものがあれば盗もうと思ったのですが、無駄な抵抗だと、打ちのめされました。写真撮る間もなく一気に飲みました。←写真撮るって気が散りますからね。
「美味しいです!苦みも無くまろくて、いやぁ美味しい!ありがとうございます」と作ってくれたバリスタさんに言うと、
「浅煎りの、ホンジュラスを使っています」と。
私の求めていたカプチーノです。
というのも、日本ではエスプレッソやカプチーノは深煎りを使うイメージというか、そういうお店も多いんじゃないかと思うのね。私は家で、KALDIのスペシャルブレンドを愛飲していて、これはやや浅い中煎り位の苦みのあまりないまろみのある豆(安豆)を使っていて、これは邪道じゃないかと気になっていたんです。
家に帰って、そのカフェを検索すると。「Fuglen(フグレン)」という有名な人気店で、ノルウェーのお店だそうです。
サービスも味も、お店の雰囲気も、高い評価で、特に外国人の人たちが「東京で一番」というコメントも少なくありませんでした。
こんなお店、こんなカプチーノに導いてもらえ、神様に感謝です。
一人で勝手に、3日間くらい感動していました。
家でエスプレッソマシンで私好みのカプチーノっぽいものを淹れてみるのですが、「あああああ」となるんです。でも、仕方のない事です。そんなに簡単に淹れられるのなら誰でも簡単にバリスタになれます。Fuglenのお豆をネットで買おうとも思ったのですが、高いです。
とはいえ、私のコーヒーは格段に美味しくなっては来たんです。
特に、圧のかけ方や抽出の時間なども上手くなり、雑味のない珈琲が淹れられるようになりました。
が、そうしたとき、その週末に東京の上野さ行った時に買ってきたKALDIのスペシャルブレンドの後味が気になる事に気づきました。嫌な、もわっとした感じがするの。美味しい所だけを抽出する事が出来るので今まで使っていた直火式は雑味もあったのかもです。
測ってみると、直火式では50mlのコーヒーを抽出していました。豆は6g程だと思います。
私のエスプレッソマシンでは7gの豆で30mlを15~20秒くらいで抽出します。
少し薄めにしたい時、カフェアメリカーナにしたい時には、エスプレッソにお湯を足すそうです。そうすると、確かに雑味や苦みのないまろいカフェアメリカーナになります。でもアメリカのコーヒーの様にシャバシャバにはしないです。アメリカのコーヒーはまずいです。
次に続きます