昨晩、久しぶりにAmazon Kindleのセールを見ていたら、木村藤子さんの著書があったので、ぽちってみた。テレビとかで霊視とかしてた人だよね。

どうだろ。

う~ん、ちょっと重かった。

言葉の選び方とかからも、重いなぁ。


あと、解決策がないんだ。人は言葉で伝えても理解出来て、変われる、彼女の言葉で言うと、「気付いて直す」かな。気付いて直す事、変われる事が出来ないから、みんな苦労する。

ネットで、彼女に関する評価を見ると、あまりよくない。

当たるとか、当たらないとか。(そういう所に行く人たちって、安易に答えを欲しがるんだと思う)

嫌な言い方されたとか。

 

その人にどういう風に伝えると、理解納得し、気付いて、変われるか。その人自らが変わろうとするか。

感情解放コースを受けた人は解ってくれるかもだけど、それはすごく大変な作業。「その人」に解る様に、あの手この手で説明して、「その人」に解るような比喩とか使って、で、説得するんだよね。

「その人」にどうやったら伝わるか。理解できるか。それはほんとにそれぞれで、「その人」のバックグランド、経験、理解力、性格や性質でそれぞれ違う。

 

その説得は、かなり大変よ。感情解放コースやっていると一つの事柄に3~6週間くらいかかる。その人も受け入れたくなかったり、変わりたくなかったり、今までの自分を認めてもらいたいという思いの方が強かったりする。でも、そこで根気強く、その人がどうやったら気付くか、納得するか、根気比べみたいになる。

その時に、一番大事な事は、信頼関係かもしれない。

信頼関係が築けないままその段階に入ると、難しい。

 

私はお金をもらっている以上、責任がある。相手はお金を払ってでも「解きたい」と思っている。

だけど、途中で自分との向き合いを止めたくなる、逃げたくなる、誤魔化したくなる。だいたい、そうなる。

それを越えるのは、信頼しかない気がする。

 

江原さんも、相談者に言っても、アドバイスしても、伝えても変わらないから、個人セッションを止めたとよく言っている。

でも、そこにも、解決策というか、「その人」がどう乗り越えるかという「プロセス」が無いの。言葉や答えだけを伝えても、その人はなかなか変われない。

簡単に、すんなり、「わかりました」と言って変われる人ほど、聞き分けがいい人ほど、深い所では変われてない。

 

何を変えるのかというと、その人の軸や視点・観点を変えるの。

自分本位とか、他力本願とか、依存とか、他者への期待とか、自分への無責任さ、弱さとかずるさ。そういうのを他人から言われるのは、誰でも嫌な事。自分でそれに気づけたら、はじめて自分から変わろうと思い始める。

 

もちろん私も、言われたらいやだろうなな事を他人の、だいの大人に言いたくない。すごく言いたくない。でも、5週間くらい同じところで詰まってぐるぐるやって、コースを進められない場合は、嫌われるの覚悟で伝える。「もうやめます」とか言われるかなぁ、逆切れされるかなぁ、とか、思いながらも、コース進められなかったらどうせ結果も出ないし、結果でないと詐欺だし。とか思いながら、何時間もかけて言葉を選んできつい事を伝える。

だいたい8週目くらいになってる。そうすると、信頼関係が出来ていたりする。そうすると、きつい事を言っても真摯に受け入れてもらえたりする。

で、ほっとする。

 

木村藤子さんには、そういうプロセスはもちろんない。江原さんにもないと思う。

私は、江原さんが凄いなと感じるのは、除霊とか、浄霊とか。霊を納得させてあげてあげる事。これは、この人はすごいと思う。はっきり見えるしね。

死んだ人より、生きている人の方が面倒だったりする。なかなか納得しない。

木村さんは、見えるのかもしれないけど、生きている人を説得できる度量が無い気がするの。
※追記:そうだ、「助けてる」「人助けをしてる」と思っているのかも。本にそういう言葉よく出てきた。「助ける=善い事」って思っていて、自分はいい事をしていると思っているのかも。そういう風に自分で思っている人の言葉はなかなかハートに届かない気がするよ。そういえば、江原さんも「お役目」とか言って、自分はいい事というか、そういうのやっています感あるっぽくない?「人を助ける」って簡単じゃない。助けたと思ったら、依存させてたり、甘やかせてしまったりで、その人が学んでなかったりする。大事な事は、その人が自分の足で歩けるようになる事だと思うのよ、私は。それは助ける事なのか?他者を「助けてる」と自分が思った時点で、何かがおかしい気がする。わたし、スピの人から「お役目」って言葉聞くと、きもくて、ぶるっとするんだ。「よい事をしています」特別感みたいなのをアピールしているみたいな感じというのかな。

 

死んだ人の霊が成仏せずに残ってしまうのは、生きている時から抱えている、想いや執着があるから。

私は、霊からのメッセージを仕事の上で必要があれば聞こえる事はあっても、見えない。

ちなみに、仕事以外では殆ど無視。相手にしない。中途半端に親切にしたり耳を傾けると面倒な事になったりするから。その面倒をいちいち解決できるだけの度量や霊力は私には無い。

 

私が、感情解放一筋なのは、生きているうちに解決させて、納得できて、想いや執着を出来るだけ手放して死ねたら、そういう成仏できない霊の供養とか浄霊とかされなくてよくなると思うの。もちろん、現世も生きやすくなる。

現世の現実を受け入れ、真摯に自分自身と向かい合う。

山を越えられた時に、その人は変わってる。

これは、言われて解る事じゃないんだ。

実際に、その人の軸が変わり、観点視点が変わった時に、その人自身が変わってるの。

12週(16週になる人もいる)の始めと終わりでは全然違ったりする。一番驚くのは本人だったりする。憑き物が取れたみたいな感じ。

自分の人生の軸は自分で、自分自身、自分の人生に自分で責任を持つ。という生き方の「スタート」。

 

コースを受ける人ってね、最初は、私に何とかしてもらえるとか、受けたら変われるとか、結構安易に考えてる人もいる。でも、自分で自分に向かい合う以外に変わる方法が無いのだと、途中で気づいてくる。

で、私がコース中はかなり一生懸命なので、そのエネルギーを裏切りたくないとか思って、頑張ってくれるんだと思う。

 

上手く山を越えて、変われたら、変な憑依とか、すごくなくなる。

あんなに、しょっちゅう憑依とかされてたのは何だったのだろう、って、解ると思うよ。

そしたら、変なスピリチュアリストとか、霊能者に除霊とかしてもらいたいとかも、殆ど減る。殆どというのは、人それぞれいろいろな魂の経緯やカルマがあるだろうから、一概には言えない。

もしも、人生に問題があって、見える人とか、霊能者に正解の答えを貰えたとしても、解き方、「その人」がどうやったら解けるのか、解ける力を身に付けてなかったら、殆ど意味が無いのだと思う。

見えない世界にヒントはあっても、解決は無い。

解決するには、今の生で自分と現実にどう真摯に向い合うか。だと思う。

 

あとね、見えるとか、霊感があるとか、霊能力があるとかっていっても、人格がすばらしい訳ではない。

そういう物を身に付けてるから、善きことをしなくてはいけない、と言う訳でもないと思う。だけど、多くの人が、そうあるべきだと信じていたりする。

 

一般の人より

耳がいい。

色彩感覚がいい

視力がいい

声がキレイ

そんな程度の事だと思う。

 

耳がいいから、視力がいいから、声がキレイだから、それを人さまの為に使うのが当たり前で、それを使って商売をしている人が悪い人とかじゃないよね。その特性を活用して、適性を見つけて、仕事をしてたりするんじゃないかな。どうだろね。

霊能者とか、見えないものが見える人を特別だと思ってる人多いと思う。妙に美化しているというか。勘違いしているというか。

ただの、人間です。

 

人間として霊能力よりも大事なものは人間力だと思います。

霊能力を高めるために生まれたというより、人間力を磨くために生まれているのだと思います。

 

そういえば、江原さんもおかしなこと、時々言っています。世界の仕組みとか情勢とかあまり解ってない気がする。見えないといわれる世界が見えても、全てが見えている訳ではないのだと思います。

ただの、霊が見える、霊能力があるいち人間なんだなぁと思います。

だからね、結局最後に信じられるのは、ゆだねられるのは、自分しかない気がします。

 

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感情解放コースは、世の中が不安定だから今はちょっとやりたくない気分なので、秋~冬ごろから再開かな、と思っています。