キューバから日本に戻ってからは、静かに暮らしてた。

ただ生きているだけで、有難くて。

2年前に突然故郷の北九州に引越し、1年ちょっとで、今度は下関へ引っ越して。

突然「平家物語」。

いつも、全く意味が解らない展開で突然ぶっ飛んでいく。離れていくお客さまもいる。でも、いつも、見守ってくださり。今もこうして見守ってくださって、私はよくわからないまま、いつも妙に邁進して。何とか食べ繋げて。

本当に、皆さんには感謝しています。

そう。「平家物語」。

突然じゃないんだ。

やっと、動き出したのかも。

この映画「風の外側」が公開された年か、その翌年か。だから2008年ごろ。15年くらい前。

この映画は、下関が舞台になっていて、母校が出るんだ。母校の制服も。なんかとても懐かしくてね。帰省した時に、中学の時の同級生と母校を訪ねる事にしたの。

「しょーこ、どこに行きたい?」って言うから、

「映画で出てきた江原啓之さんが声楽教えてるとこ(藤原義江記念館)とか。あと、平家物語っ」

2005年の大河ドラマが「義経」で、壇ノ浦の戦いのシーンの阿部寛さんの平知盛がなんか印象的でね。壇ノ浦に行きたくなったの。

その同級生は、平家というか、先帝祭にも詳しくて、子供たちは先帝祭で「かむろ」という、子供の役をやったらしい。

「「先帝祭」の上臈道中(花魁道中)はここから始まって・・・」

「安徳天皇はここに打ち上げられたんだよ」

壇ノ浦、赤間神宮、それと昔々に遊郭があった新地、そういう所を案内してくれたの。

その後、下関の先端(南端かな)の彦島の福浦と言う所に行ったの。当時彼女が住んでたんだ。

家のリビングで「平家の女官だった遊郭の遊女たちは年を取ったらここで余生を過ごしたんよ。ここで、こうやって風を感じていると、そういう人生も悪い人生じゃなかったんじゃなないかなって思うんよ」

その風と、彼女の言葉が、なんかとても印象的でね。それに、全く想像したこともなかった「平家物語」だったの。

いつか、この「平家物語」を何かの形で伝える事が出来たら、って、思ったんだ。

でもね、読書も勉強もあまりできない私が、平家物語に関することに取り組むなんて、身の程知らずというか。でも、きっと、縁があれば、そういう運命があれば、出来るのかも。と。

そこから4年位して、「We Remamber You|みらいへ 北九州の戦中戦後」を作った。これも、壇ノ浦というか、関門海峡がプロジェクトの骨組みにあるの。

それから、キューバに行った。

 

壇ノ浦の所にある「和布刈神社」で関門海峡に散骨をしてくれると友達が教えてくれて、2021年の11月だったかな、生前申し込みをしたの。なんだかすごく安心したんだ。

それから、3カ月後。今住んでいる古民家を見つけたの。

不動産屋さんが出しているこの家の写真に古くなた赤間神宮のお札があったの。なんか、それがとても気になってね。私みたいに不安定に自由に生きてて、親類の保証人もいないし、審査通らないんじゃないかと思ってたら、クレジットカードの支払いとかがきれいだからか、すっと通ったの。

例の同級生に電話して、引越すことを伝えると、彼女もほんの数か月前に福岡から下関に引越し(戻って来た)てきてたの。

 

3月25日に引越しして。まず、古いお札を赤間神宮にお返しして、新しく御祈願をしてもらい、新しいお札を頂いて。その足で市役所に行き、3月27日(私の誕生日)に転入届を提出したの。

4月には京都へ。建礼門院徳子さんが壇ノ浦で引き揚げられてから、出家し、余生を過ごした足取りを辿ったの。

この家に引越して来た時に、私は「平家物語」をするって、決めてたんだ。

だけど、何をどうしたらいいのかは全く解らなかった。

必要があれば、きっと流れがあるだろうって。無理に動きまいって。

無理っていうのは、必死に誰かとかに繋がって情報を得ようとしない、という事。見えない何かに任せて行こうって。

 

「あっ」と思った出会いは、2022年の11月。母校の先輩だったんだけど、彼女は日本舞踊の師範で、お母さんが先帝祭をやってたの。お母さんはもう88歳。話を聞くなら早くしないとって思った。だから、動き始めようと思った。

私の同級生の子供たちは、その先輩の所で「かむろ」をやったと。

「つながった・・・」

 

つながった、と言ってもどこまでどうなるのかは全く解らない。

 

「何のためにそういう事をやってるの?」なんだけど、

多分ね、今までの経験からだけど、何らかの理由や経緯で「私の魂がやりたい」んだと思う。「なんで?」なんて、多分、理由付けはどうでもよくて、私の魂が何らかの理由でやりたいのだろう。

ほとんど知られず、語られずの魂の物語。命。を語る事。

「私たちは知っていますよ。覚えていますよ」

We Remember You

それが、みらいにつづくんじゃないかと。

 

まず、次の地点は5月のゴールデンウィークにある「先帝祭」。

それまでにやりたいことがあるんだ。

平家物語の事はクリスタライズじゃない方のサイトに書いていっています。

クリスタライズのブログが滞りがちになると思うけど、また、見守っていてほしい。

いつも、ありがとう。