最近、ちょっと、考えさせられるというか、考えてしまう事がいくつかあったの。

ひとつは、資本主義の中の競争。のようなもの。

で、資本主義という仕組みの中には競争をやめられない要素があって、はめられるのか、自分ではまるのか。

私たちの社会は、資本主義といわれる社会システムで、結局は競争をするというかさせられるというか。で、そういう事から、もしかしたら、勝ち組、負け組とかいう言葉や概念というか、イメージが作られてるんじゃなかとか。

じゃぁ、資本主義が悪くて、社会主義がいいのかというと、決してそうではないと思う。

人間やっぱり、結構、弱肉強食みたいな種の動物みたいなところがあって、強いものやうまく立ち回った者たちが勝ち残る、社会というか。いろんな種類の人間という動物がいるのでそうじゃない種類もいると思う。でも、この「社会」ではお人よしや無知では負けてしまう。だから強いものが勝ち残る。

なんで、こんな事を最近考えてたかというと。

ダニーの娘が来年大学受験のようで、今大学見学をしているの。とても嬉しそうにFacebookに投稿をしてる。

超一流大学ばかり見学に行ってるんだけど、そこに受かる受からない以前に、ファイナンス、経済的にはどうなるんだろうね、と、授業料などを調べてみると、1年間で5万ドルとか6万ドルとか。そこに寮費が、2万ドル弱。

今のレートで日本円に換算すると、1千万円弱。

これが、4年間。単純に計算すると、3500万円から4000万円。

低所得な人とか、成績優秀な人は、ファイナンスエイドや奨学金(学資ローンじゃなく)もあるかもしれないけど、そういう人は限られるわけよね。

実際に私の友人は10年程前に子供の中学校の学費が1年間で300万円かかると言っていた。

ちなみに、早稲田大学の授業料を調べてみると、学部によるけど、1年間で120万円くらい。

 

さて、そんなことを考えてるとふと思い出したのが、私の知人(有名な歌手)のご主人は有名な映画監督だったの。スピルバーグがティーンエイジャーの頃に遊びに来ていたらしい。豪邸だったみたい。だけどね、奥さんはご主人が亡くなった後は小ぢんまりした家に暮らし、小ぢんまり暮らしていた感じなの。憶測だけど、ご主人ご病気が何年もあったみたいなんだけど、医療費がすごかったんじゃないかなと。

ある、当時60代のアメリカの永住権を持った日本人のご夫婦は、ご主人が癌になって、永住権を放棄して日本に帰って来て日本で治療や看護を受けてた。ご主人が亡くなった後、奥さんはもう一度永住権を取得してアメリカに行った。

アメリカの資本主義の仕組みって、すごい気がするのよ。

ダニーを見ていて興味深いのは、キューバの社会主義が嫌で、憎くて、亡命してアメリカに住んで、アメリカが大好きな人でしょ。だからか、なおさら、憧れとか、歓びとか持って、資本主義を堪能しているというか、追っかけてるというか。どうして、人はそういう風に、競争というか、上を目指すというか、なんかそういうのをやってしまうんだろうとか。

そういえば、最近、マウントとってしまう人の事を考えたり。そういうのも他者との比較とか、競争というか。

じゃぁ、私にはそういうのがないのかというと、そうでもなく、昔は突然劣等感とか、自己否定感とかで潰れそうになる事が多かった。その多くは、他者との比較で起こるとか、大人たち(当時の)の持っていた古い価値観の様なものでかけられた、呪縛というか。その呪縛の様なものが取れない限り、心の平安ってない気もする。それを解くために必死に生きてきたりした自分もいると思う。

で、そういう競争とか、勝ち負けとか、比較から結構抜けられたと思う。離脱。

 

この資本主義という社会を維持するには、競争とか、そういう仕組みは必要なのだとは思う。だけど、格差がすごくなると、比較をして世や周りを恨む人もいっぱい生み出すかもとか。じゃぁ、社会主義がいいのかといったら、そうじゃないとも思う。

んだけど、日本って、結構社会主義な感じの価値観や仕組みがある国だと思うの。国民性としては、社会主義があってる国民だとも思うんすよ。

私が、やっぱり、日本に住もうって思えたのは、資本主義の骨頂かもなニューヨークと、アメリカに経済制裁されてソ連と連携してたけどソ連も崩壊して、それでもアメリカに従わず生きていこうとする社会主義国のキューバに住んでみて、どちらにも難しさがある事が理解できたというか。理想はない。

そう気づいたときに、日本はまぁまぁ社会主義で、自由もあって、資本主義だけど、適当に資本主義と社会主義の隙間で生きるのがいいなと思ったんです。

日本国民だから、最低限の人権は守られるだろうし。

ま、結局、私はある意味、社会不適合者だから迷惑かけない程度に隙間で大人しく暮らす。という事にした。

海外に居たら、何かあったら、結局は日本政府(大使館)が邦人の責任を持つというか。だから、日本国民である以上、日本の国家の傘の中の人なんだと気づいたの。特に日本は二重国籍が認められないからね。

とはいえ、私がもしも、キューバ国籍のキューバ人だったら、それはそれで、自分の中で折り合いつけて、暮らしているのかもしれない。

アメリカ人だったら、それもそれで、適当に折り合い付けて、暮らしているのかもしれない。

でも、なんか、資本主義のようで社会主義な要素があるこの日本が、結構私には都合がいい感じがするの。