先日、友人と「嘘をつかなくていい、世界。時代が来るのかもね!」と話してた。

「正直でありなさい」と言いながら、大人や学校はそう言ったと思う。だけど、社会は嘘をつかないとやっていけないところだったと思う。正直ものが良いという、昔話などは多いが、実際には、嘘をつかないと、やっていけない。仕事にならない。お金をもらえない。

「正直でありなさい」と教えた、大人や学校は、正直であることを結局利用するような。

うまくやれない、嘘をあまりつけなかった私は、「馬鹿」とよく言われた。損をするらしい。

私は、こんな性格なのに、20代のほとんどはスナック、クラブ、ラウンジのホステスで生計を立てていた。嘘をつかないとやっていけない世界。私は、本当に、頭おかしくなりそうだった。何が本当で、何が嘘で。。。でも、結局、嘘をつけたものがうまくいく。お客様たちも、本当のことなんて欲しくなく、嘘が欲しいんです。夜の世界だから・・・。

じゃないと、私、思うんです。それと、夜の世界だから・・・嘘が当たり前なのではなく、お昼間の世界も、食品業界も、携帯屋さんも、いろんな世界が、嘘の上に成り立っていて、正直さなんていらない。

 

LAの火事ではハリウッドが大変なことになってる。

日本は、中居くんのことばかり。

ジャニー喜多川さんの事にしても、芸能界のドラッグのことにしても、ハリウッドセレブたちのことにしても、嘘を求めているのは、現実から目を背けたい人たちがお客さま。

エンターテイメントなんて、わたし、要らないんじゃないかって思うんです。というのも、エンターテイメントは、現実から目を背け、虚や、夢を売ってたり、退屈を紛らわせてくれるものだと思うの。

現実と向き合い、自分と向き合い、真摯に生きていると、いろんなことがキラキラするの。本当よ。でも、嘘を塗り重ねていくと、自分や本当のことから目を背けていかないと、やってられなくなる。

 

わたしね、思うんだ。ずっと前から思ってるんだけど、芸能界って、夜の水商売の世界の度が行ったものなんじゃないかって。私は歌とかやってたでしょ、でも、芸能界とかは絶対に無理だと思ってた。だって、夜のお店ですらうまくやれずに、気が狂いそうになってたから、絶対に無理な世界だって。

 

思うんだけど、テレビや芸能界に誠意や正直さを求めているのって、おかしい気がするの。

いろんな商品のCMを見てて、絶対にこのタレントさん、これ使ってないよね、っていうのがいっぱいある。社会が、人々が、嘘を求めてる気がするんだ。

中居くんがどんな人であれ、その作られたイメージや、虚を好んだのは、消費者たち。

私、テレビはもう20年近く持ってない。CMやニュース、バラエティ番組見てると、耳に入ると、すごく腹が立ってたの。すごいストレスだったの。もうさ、テレビや、ニュースや、バラエティを見なくなれば、そういうものを作らなくなるかも。そういう、商品。タレントという、商品も求められるものが違ってくるかもしれない。

さて、トランプ次期大統領は、ハリウッド特別大使として、メルギブソン、シルベスタースタローン、ジョンボイド、といった俳優たちを任命したらしい。ジョンボイドは知らないけど、メルギブソンと、シルベスタースタローンは、トランプを応援していた。トランプを応援するということは、今までの既存のハリウッドの権力などとは対立になると思う。下手したら、仕事なくなるかもだよね。でも、トランプさんを応援した。

メルギブソンは、今回のLAの火事で家を失った。今いろんなインタビューに答えていて、訴えてる。あの火事はおかしいと。

ハリウッド映画って、すごく、宣伝とか、プロパガンダとか、価値観の植え付けがあるなって感じてたから、極力見ないようにしてきたけど、彼らが作った映画は見てみたいと思った。

 

中居くんが色々取り沙汰されてるけど、嘘を求めていたのは、虚を求めていたのは・・・CMやバラエティを見てたら嘘ってわかるはずなのに、それを求めたのは、国民というか、消費者たちだと思う。誰かの責任を追求するより、自分を追求していく方が、きっと実になると思うな。

テレビはね、お金出して買う、宣伝ボックス。って前に書いたけど、そうなんだと思う。

ディズニーランドだって、嘘の国。それを夢の国という。

お金出してまで、嘘や虚が欲しいんだと思う。現実より、夢を見ていたいのだと思う。騙されていたいのかもしれない。


写真は、ハリウッドのチャイニーズシアターの手形のところで、はしゃぐ私。ロバートデニーロの足。