先日ご報告した、新しいチャレンジ

考えていたより、ちょいと大変で、これはキューバに行かないと準備が出来ないと判断し、キューバ行きのチケットを取りました。

キューバは、日本よりインターネット環境が15~20年くらい遅れています。去年から3Gのモバイル通信が始まりました。とはいえ、彼らの生活水準から言うと決して安くありません。

例えば、ひと月1GBのプランが1100円ほど。4GBで3300円ほど。公務員の給料が20~40ドル程です。実際には公務員の給料だけでは暮らして行けません。

そういうインフラやキューバの現実、キューバ人の性格や習慣を考えながらどうしたら外国人用のレコーディングスタジオのサービスをビジネス化できるか、模索中です。

小さな子供二人と老人を一人抱えたダニ子(ダニエラ)ちゃん。彼女には仕事をして「自分のお金」としてお金を受け取り、自分が働いたお金で生きて欲しい。というのも、キューバでは「外国人がお金をくれる」「外国人が払う」というメンタリティを持ってしまう人は少なくないんです。そして、大して苦労せず適当に上手く貰ったお金は何にもならず、無駄になくなってしまう事も少なくないと感じました。

ダニ子(ダニエラ)は、もともとはハバナで一番の進学校に通っていましたが、親との関係で色々あり、ぐれてしまい、高校を中退して街をウロウロするようになり、16才の時に妊娠出産をしました。

ダニ子は、ダニ夫(虹色ヒゲのクソダニー)の妹で、キューピーダニーが縁でアル中のお父さんアントニ夫(ダニパパ)とダニ子ちゃんに会いました。当時まだ19歳だったのかな。

ダニパパとタニア|ダニ子の家

高校を中退と言っても、もともとハバナいちの進学校に通っていただけあって、驚くほどに地頭がいいんです。そして、ストリートをウロウロしていただけあって、そう言う世界の事もある程度理解をしているので、時には姉の様に私を守ってくれていました。あと、文章を書く能力が高い。

この子を通して、私自身も「お金」と「人」いうものを今までとは違う側面から考えたり、ある意味、学ぶ事が出来たと思っています。

私が毎月、彼女にお金を送った方が楽なんじゃないか。とも思うかもしれませんし、私自身も今色んな準備をしてて、思いもしなかったことが起こるので、こんなに大変なのか!となっています。でも、彼女にお金を安易に渡さないために、彼女がお金やモノともっと大事にしたり、自分の人生を大切に考える事や、自分に自信をもって生きる事とかを学んでほしい。だって、彼女は私の為にいつも一生懸命だったから。私を大切にしてくれたから。

でもさ、自分の力なさにほんと泣きそうになる。私には金もないんだよ。自分の事で精一杯なんだよ。

だけど、私自身が、今、色んなことを学んでるんだと思う。

この前は、ダニ子が使うPCを13000円で買い、メモリ増設して、OSをWidows10 proにした。一安心したかと思うと、スマホが壊れてお母さんの古い2G通信の携帯を借りて使ってると。

「外国人が何でもやってくれる」と思わせるわけにはいかないから、安易に「スマホを準備するよ」とは言えず、「それは、私の方でどうしようも出来ないからあなたの責任で何とか解決してほしい」と伝えながら、私は日夜アンドロイドのスマホの事を調べまくってた。私はiphoneユーザーなのでアンドロイドには疎く、でもiphoneは安くない。

 

彼女は、なんでか、スマホとかよく壊す。この事に関しては口をすっぱくしていつも彼女に言ってるの。

「物を大切に扱う事はお金を大切にすることなの」

「【必要】と【欲しい】は違うの」

「必要」というスタンスで、周波数や拡張性、機能、部品の見つけやすさを考えて機種をNEXUS5に絞り、今日落札をした。3500円なり。これをどうカスタマイズするか、これからまた調べなくちゃ。

物がないキューバで、良いものを持たせてしまうと人に見せたくなったりするんだよ。私が「見せびらかすなよ」と言ったとしても、それは抑圧になりかねない。だからこの位の物がいいんだ。とはいえ、古いけどNexusは結構名機だから悪くないと思う。

彼女の場合、よく物を壊すけど、多分、「自分のもの」ではなく「ショーコのもの」と意識をすれば、結構大切に扱う、んじゃないかと。

PCもスマホも、「私(しょーこ)の物」

ダニ子のキューバ人の友達が聞くと、意地悪な、けち臭い、オバサンだと思うかもだけど、そう思うやつらにはそう思わせておけばいい。

あの子を甘やかせることより、誰かが助けてくれることに口を開いているんじゃなく、自分の足で歩けるようになってほしいんだ。

 

スタジオを持っているルイシートはキューバ人にしては驚けるほどに信頼が出来る人。だけど、日本の一般人よりネット環境が15年遅れのキューバ。私が頭で考えてる図が理解できてない気がする。ましてや彼とは全てスペイン語でのやり取り。

 

二人の子供と老人一人を抱えながらの仕事になるダニ子。ルイシートもダニ子も不安だとは思う。

チームメンバーには「問題が起こって当たり前。でも、問題が起こらないと、解決策を探すことも出来ない。問題が起きたら知らせてほしい。解決策を考えましょう」と拙いスペイン語で伝えた。

親友のガッツ由美子は、「セイナちゃん、なぁ~に甘いこと言ってるの。大丈夫よ。やる気があったら出来るわよ。私なんか4人の娘育てながら、就職何十件断られたか。雇ってもらった先では会社のデスクの足元に子供転がらせて、仕事したわよ!」

流石、ガッツ。←ガッツ由美子は私が命名w。まじガッツな女でシングルマザーで4人の娘を育て、ある日パラグアイに子供を連れて移住したんだけど、数年前に日本に帰った来た。我孫子在住。

2人の子供と老人を抱えるダニ子(2017年)

とにかく、ダニ子が使うPCとスマホを抱えて、キューバに行くしかない。そうしないと進まないと思ったの。

だから、12月にチケットを取った。それまでに、日本で出来る準備と、アロマの仕事。お金もいる。

12月17日から2カ月。

みんな(お客様各位)、よろしくたのむ。m(__)m

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写真の似顔絵はしょーこ作