そんな事をこの前考えていた。
この前のブログにも書いたけど、私たち世代は特に、「自分を殺して生きる」事を強いられたというか、周りや他人に合わせたり、価値基準を外に持ったり。
その人にとっての幸せは他人には解らないし、他人が見つけてあげられることでもないし、他人や社会の価値基準で計れるものでは無いよね。
そもそも、多くの場合、「自分」が解らない。
偉そうに、こんなサイト持ってブログ書いている私ですら、自分の事が解りきっている訳じゃない。
他人が思う、「私」は、ある部分では当たっている事もあるけど、それは私の側面の一部でしかないし、内面を解っている人なんて殆ど居ない。
だから、「自分らしさ」っていうのはそもそも確実性が不安定だったり、その時期の思い込みや、抑圧されている何かへの欲求とカかもしれないとかも思う。
先日ある長年のお付き合いのお客様とお話をしていたの。
私は彼女は凄く変わったと思うの。でもなんで変わったのかというと、彼女の場合は子供が出来て、二人目を生んだころからすごく変わったの。自分の型にちゃんと彼女がいると言うか。で、何でだろうっていろいろ話をしていたら、彼女は自分は子供を産んで育てると不思議なくらいに強く思っていて、そうじゃない自分が許せない人生というか、本当に不思議なくらいにそういう思いがあったらしいの。
子どもを産んで母親になった彼女は、最初は以前のように時々迷いながらも、周りに影響されながらも、徐々に彼女の輪郭がはっきりしてきて、二人目を出産する頃には、彼女は凄く太くなったというか、今では彼女の型の中にしっかり彼女が居て、私の方が精神的に支えてもらってるす。
彼女の中の無意識の何かが思っている「自分」というか。きっと今の彼女はその深い無意識が信じていた「自分らしい」人生を歩んでいるのかもしれない。
で、私の事をふと考えると、私も「自分らしく」生きている気がする。
こんなに自由勝手に生きている私だけど、そんな風に生きられる様になるまですごく時間もかかったし、沢山の精神的なブロックやトラウマもあり、一つずつ外れ、一歩ずつ世界を広げて、時には痛い目に遭いながらも、どんどん行動範囲を広げて行った。
数年前に住むところが日本に無くなってからは、PC持っていろんな所で適当に暮らしている自分。世界地図を広げて、次どこに住もうか、どうしよう・・・と思いながらも、「自分らしく生きている」のかもと気づく。
自分らしく生きていると、嫌な事や面倒な事があってもそれがその出来事の実態程大きな問題じゃなく。無茶苦茶大変だったりするけど苦じゃないというか。受け入れられるというか。正直、私の暮らし、気楽な面もありますが、色々マジで大変ですよ。でも、ストレスは少ない。
例えば、さっきの彼女だったら、子育てって無茶苦茶大変だと思うんですよ。大変だけどそれが頑張れるというか。
今から20年ほど前に、ある人が私に聞いたの。
彼は、ニューヨークに住む世界的なミュージシャンで日本にも何度も来ていて、私の恩人の一人。
「日本での暮らしはどうだい？」
「・・・なんかあんまり幸せじゃないかも・・・」
「そりゃそうだよ。君のような自由な子があの国で暮らす事は大変だよ(笑)」
「え？私って自由な子なの？」
「（大笑い）そうだよ！何言ってるんだ！君ほど自由な子はいないよ」
今の私を知っている人は笑うかもしれないけど、当時の私は本当に、自分を「ちょっと変わった子」とは認識していたけど、「とても自由な子」だとは思ってなかったの。色々な人たちの価値観の中で生き、とても悩んで苦しんで生きていたと思う。それに、もし「自由さ」の中で生きていたら、当時の私は自分軸が弱かったから滅茶苦茶になったと思うし行動する勇気がまだ不安定だった。
でも確かに、私は「とても自由な子」だと、今なら理解できる。
当時60代だった彼は、私の中の何を見ていたんだろう。
家族の事とか色々、いろいろあったけど、今はとても自分らしく生きていると自分で感じる。そういう風に実感できるまでに色々なステップもあって、近年やっとそう感じられるようになったというか。
「とても自由な子」
という型に自分がちゃんといるし、アタシらしいな、と感じる。
「子」という年齢じゃなけどね。
自分の型にしっかり自分がいると、「自分らしいな」と感じる。
もっともっと早くそんな自分になりたかったけど、私の場合は、心に色んなトラウマやブロック抱えてたし、時代も変わったから、こうやって生き易くなったとも思う。でもさ、PCがあれば仕事が出来る今みたいな時代が来るなんて20年前にはまだよく解ってなかった。
仕事の形ややり方も、お客さまとの関わり方もとても「私らしい」と感じる。
だから、今「自分らしくない」「自分らしく生きられてない」と感じても、とにかく「自分」を自分で大切にしていたら、きっと「自分らしく生きている」という実感が得られる日が来る気がする。